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第273話

腕でコウジの動きを止めようとも思ったが、以前読んだ事がある潮吹きをこのまま我慢していたら自分も出来るかも…と好奇心が勝り、コウジからの断続的な刺激から逃げたい気持ちを押し止める。 「っ、ぅ…」 グチュグチュとコウジのナカで擦られ続けて… 敏感なところに無理やり触られているような不快感が… (あ…これ普通に嫌だな… けど、我慢したらきっと気持ちよくなれる筈…) 「ッ、コウジ…愛してる」 やや俯いて眉間に皺を寄せ息を吐き、その感覚を逃そうと、コウジに囁く。 「ぁん、瞬助…」 「ぁ、やば…、くっ、」 次第に違和感は強くなり、我慢も限界に近づいてくる。動けたらとっくに抜いているだろうが、片手でシーツを掴みなんとか堪え続ける。 「瞬、っ、あ、気持ちいい…すき、」 コウジは懸命に腰を振り、ぽそっと愛の言葉を囁いてくれる。 そのかわいいコウジを見つめていたら、今度は強烈な排尿感が沸き起こってきた。 (確か、この感覚が来たら抗わずに出せばよかったよな…) コウジの身体を開発していくために色々知識は入れてきていて、その中に潮吹きも勉強していたから… しかし、頭で思っても簡単には出すことが出来ない。今にも出そうで出したいのに理性がそれを止めてしまう。 極力、コウジから与えられる刺激に集中して、その感覚に身体を委ねる。 「っ、コウジ…ッ」 今にも爆発しそうな状態の亀頭を待った無しに擦り上げられ… びくっと震え唐突に競り上がりコウジの中で弾け飛ぶ透明の液体… 「ァッ!…ッあ、ぁ…ヤバイヤバイッ」 勢いよくブシュブシュっと瞬助の中心から噴き出した。 今まで味わったことのない激しい快感とやっと出せたという感覚に、意識せず低音の色気のある甘い声が零れていた。 止めようとしても止まらずコウジのナカに出し尽くす。 「ぁ!瞬…中に、」 何か液体を奥に注入されているかのような圧迫感… コウジもその感覚は初めてで動きを止めてぶるっと震える。 「ハァ、コウジ、お前も…」 コウジの前を扱き始め、そろりと腰を揺らしてみる。 「ァ!ダメ、ァ、あ!」 コウジも更なる熱を感じたくて悶えながら再び腰を前後上下に動かしていく。 「ッ、え…また、マジで?」 摩擦され始めると、瞬助もぞくぞくっと身体が熱くなり、再びイクような、イッた後のような強烈な快感の波が押し寄せてくる。 「うそ、だろ?イッたのに…ん、ぁ、気持ち良過ぎッ」 本当に何度もイッている様な錯覚を感じてしまい、快楽に飲まれないように、息を吐き、気持ち良過ぎて上げてしまいそうな声を抑えつける。 「ッ…ん、ふッ」 (これが…) 想像以上の気持ち良さに、現状を受け止めるのだけで精一杯だ。 (いや、でもこれ、長時間はキツいな…) こんなイキ狂い状態、確かにおかしくなりそうだ…

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