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第24話

自室へ向い歩き出した幸田を引き止めようと肩に手を伸ばすと…。 幸田は、さっと…僕の手を避ける。 「…っ!?」 そしてキツい目つきで僕を睨む。 その行動に、驚いて動けない。 幸田は、そのまま何も言わずに、自分の部屋へ戻っていった。 (…何!?) 一瞬、頭の中がまっ白になる。 (…避けられたよね今…?) もう…ワケわかんないよ幸田…。 学校じゃ普通だったのに…。 今の態度は… 少しその場で放心状態になる。 「…はぁ」 (無視したい…いちいち幸田の態度気にしてたら、心配ばかりしなきゃならない気がする…) 溜め息をついてそう考える。 部屋を出て食堂まで降りると…たくみが待っていた。 「こうじ!メシ食おうぜ!」 いつもの優しい笑顔。 「たくみ…」 なんだか少しその笑顔で安心できる。 「ん?どーした?」 優しく尋ねてくれる… 「…うん、なんか…幸田がよくわからない…」 つい…幸田のことをポツリと言ってしまう。 「…なんか、されたの?幸田に…」 すごく真剣に問うたくみ。 こんな僕だからこの手の話は、中学の頃からよくあって…たくみは、そのつど相談に乗ってくれるいい親友。 「ううん…ただ、性格についていけなくて…」 心配はしてくれるけど、僕が強いってコトも知ってるたくみ、それも信じてくれる。 「…うん、確かに何考えてんだってトコあるね幸田は…」 たくみも幸田の変さには同意する。 「幸田ってなんで…」 あんなに変わってるんだろ、外見はイイのに…と言いかけたところ、聞きなれた声が降ってくる。 「なに?俺が何だって?」 やや低い声…長身の… 「っ幸田!?」 今話題になっていた幸田だった。 びっくりして、振り返る僕とたくみ。 驚きの度合いでみれば僕の方が数倍上だったハズ…。 だって、今しがた、僕は幸田に避けられ睨まれ…無視され混乱したのに… 幸田は図々しく、僕とたくみの間に入ってきて… 「オイ、俺が何だって?教えろよっ」 また、さっきとは別人の振る舞い…

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