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第39話

「わかってる…コウジは、エッチされたこともしたコトもないんだよな…」 そう耳元で囁き、僕のモノをズボンの上から包むように片手で触れてくる。 「ッひゃっ!」 急に触れられ固まる僕。 幸田は…僕の反応をみてクスっと笑う。 柔らかく揉みながら… 「…触っちゃった」 からかうように囁く。 「…ぁ、やっ…幸田ッ放して…」 ぐっと手を止めながら、言うと…。 「…な、ま、え!」 放すどころか、ぎゅっと僕のそれを握りながら、また訂正させる。 「っん、しゅんすけ…放して…っ」 潤んだ瞳で頼んでしまう。 「…可愛い反応、慣れてない証拠…」 笑い、すっと手を放して僕を解放する。 ずるっと座り込む僕… 「本当は…このままやりたいけど…コウジが、はじめてって判ったから…焦らない」 工藤と関係があるとばかり思ってた。 だからよけいさせてくれないのに腹が立った。 けど誰とも関係を持ってないってコトわかったら…余裕が持てる。 「…瞬助っ!?」 その言葉とは裏腹に幸田は身体をかがめ、座り込んだ僕の服の襟から片手を突っ込み、素肌へ触れてくる。 「…すべすべな肌してるな、コウジ」 「っ!言ってるコトとやってるコト…違う」 僕が恨めしく睨むと… 「…違わない、今日は上半身で我慢する。させてくれないんだろ?」 そう問ってくる。 「そんな…急には出来ない…よ」 心の準備も何も出来てない…もし強引にしてきたら、きっと幸田を殴ってしまう。 「だろ、だから上だけでも服脱いでカラダ見せて?俺もムリヤリするのは恐いし…」 「恐いって…」 狂暴で悪かったね、と怒ってしまう。 「ふ、まぁまぁ…な、いいよな」 そう幸田は笑いながらなだめ、僕の横に寄り添い座る。 残りのボタンを外しながらキスしてくる。 「…女の子みたいに胸、ふくらんでないよ…」 僕の言葉にクスクス笑う。 「あたり前だろ、それでも見たいんだよ…」 そして上服を脱がされる。 「本当に…変な奴」 溜息をついてしまう。

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