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第44話《すれ違い》

瞬助の告白を受けて、早3か月… 学年が変わり、僕らは高校二年生になった。 クラス替えなどないので、生活はあまり変化はない。 あれから瞬助とは、恋人のようにキスしたり… けど、二人でデートはしない、もちろんあれから何の進展もない。 原因は僕の拒否… 身体を許すのが恐くて不安だから… そのため、瞬助とは喧嘩になりかなり気まずい感じに陥る。 その日もいつものように僕は瞬助の誘いを断っていた。 「なぁ、隣に寝るだけだって、そのくらいはいいだろ?」 「嫌だって、こんな狭いベッドに二人も寝れる訳ないでしょ」 「寝れるよ!ほらっ」 瞬助は、勉強机についていたコウジを無理矢理ベッドへと抱き抱えていく… 「ちょ!何ッ!?」 油断していたコウジ。 ベッドへ押し倒され、両腕を抑えられる。 「…コウジ」 瞬助は真剣な瞳でコウジを見つめ…口づけする。 そして慣れた手つきで寝技へと持って行く。 「ッ…ん、嫌、瞬!やめてッ!」 危機を感じて、反射的に膝蹴りを食らわせてしまう。 「ッ…!」 「あ、ごめ…瞬、」 はっとして、すぐ謝るが… 「ッ…ざけんな、あれから3か月だぜ、今時、初めての女だってそんなに待たせないぜ…」 かっとしたまま、コウジに背を向け怒鳴る。 「し、瞬助、そんなコト…」 「…3か月以上、誰とも寝てないんだ。いい加減、俺だってキレるぜッ」 眉間にシワを寄せイラつきをあらわにする。 「…でも、待ってくれるって言ったのに…」 その迫力にややおされながら答える。 「…充分だろッ!前は、全然不自由してなかったんだ…3か月の間に、俺が何人に告白されたか、教えてやるよ!12人だぜ、コウジのために全部断って…」 溜まっていたものを吐き出すように伝える瞬助。

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