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第45話
「そ、んなコト言われたって…そんなに言うなら、僕と別れてその人と付き合ったらいいでしょ」
コウジもそこまで言われたら嫌な気分になって、ムカつきながら言い返すと…
「…ッ、そーだな」
ぶっきらぼうに吐く言葉…
(え…)
コウジは心ではっとする…
「…お前みたいな分からずや、ストレス溜まる」
ぶっちょう面でふてたように続けると、立ち上がり振り返ることなく部屋を立ち去る瞬助。
「……」
どういうコト?
これって…何、お別れ成立ってコト?
そんな…
確かに言い出したのは僕だけど…
瞬助にとって僕は、SEXが出来なかったら簡単に別れられる存在なの…?
別れて、次告白されたら…その子と寝る気?
やっぱり興味本意だったってコト?
「…それなら」
身体を許さなくて良かった…
きっと飽きたら捨てられる…本気なんて、口だけなんだから。
心で思うと…
ぎゅっと胸の奥を握り潰されたような苦しみと痛みがはしる。
「知らない…瞬なんか…」
でも、友達としては今まで通りしなくては…
それも辛い…
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