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第46話

次の日から… 瞬助は当て付けとも言える行動にでた。 わざと僕の前で女子と話しをしたり、モテることを見せ付けてくる。 そんな瞬助の行動を腹のなかで怒りながら…無視を続けていた。 「コウジ、幸田とは別れたのか?」 親友のたくみはいつも悩みを相談できる大切な友達。 瞬助との付き合いを知る唯一の人物…そっと耳打ちしてくる。 「たぶん、そう。もう勝手にしたらいいんだよ」 どうせ、瞬助が強引に付き合いたいと言って付き合い出したんだから… 「うん…アイツ、結構自信家で自己中心的なとこあるからな…振り回されてるコウジは可哀相だよ、別れて正解だと思うよ」 たくみはそう心配してくれる。 「…うん、ホント分からないアイツは!」 強気で言葉ではそう返すが… 瞬助が離れていくのが辛くて仕方ない… 自分自身気持ちに素直になれていない… 放課後、委員会の集まりに参加するコウジ。 たくみと瞬助とも委員会は別だから一緒にはいない。 「では、三年の広井君と二年の楠木君が水曜と金曜の朝当番でお願いします」 委員長が決定事項を伝えてくる。 コウジは風紀委員で朝当番とは、校門の所に立って生徒たちの服装チェックなどを目的に挨拶をするというもの… 「広井先輩は…」 相方を探していると、むこうから話かけてきた。 「どーも、よろしく楠木」 片手を上げて気さくに声をかけてくる。 短髪でスポーツマンタイプの好青年だ… 「あ、こちらこそ、宜しくお願いします。僕なんかが風紀委員て変ですよね…あまりものが回ってきたって感じで…」 茶髪な自分だから…   「はは、でもこの髪…自毛なんだってね」 「はい…母も父もハーフやらクオーターやらで…」 「カッコいいよな…そうゆうの、でもその割には背が伸びないんだな」 軽くからかうようにきいてくる。

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