51 / 275

第51話

感情を反映してか荒っぽい仕草で… 荒く口腔内を荒らす瞬助に… 「や、やめて…しゅんすけっ」 本気で抵抗をはじめるが… 「なんで、俺の気持ちがわかんねぇんだよ!!」 すると瞬助はカッとして怒鳴る。 「っ、瞬だって、僕の気持ち、わかってないでしょ」 その瞳を見て言い返す。 「ああ、わかんねぇよ!」 瞬助は開き直るように言う。 「…っ」 「なんでしたくねぇのかわかんねぇ、女なら喜んで股開くぜ」 「…っ!バカっ!!」 その言葉には… ――バシッ! 平手で瞬助を叩いてしまう。 「っ、てぇ…」 「瞬なんか、ただセックスがしたいだけなんでしょ!」 そんな瞬助に怒りが湧いて怒鳴ってしまう。 「そうだよ、してぇよ、なにがいけないって?」 イラついたように言い返す瞬助。 その言葉を聞いて、ズキっと心が痛む… 「……、もう、やめよう」 搾り出す言葉… 「は?」 「僕じゃ、瞬を満足させられないし…我慢、させたくもないし…僕じゃなくてもいいんでしょ。別れて、好きなようにしたらいいよ…」 言いながら自分の瞳に涙が溜まるのがわかったけど… とても止められなくて… 「なっ、俺は…」 動揺した様子の瞬助。 「言ってたでしょ、僕とじゃストレスたまるって…なら、一緒にいなくていいよっ!!」 最後の方はぽろぽろと涙が零れおちる。 「こ…」 涙を流すコウジを見て、瞬助は驚いて固まる。

ともだちにシェアしよう!