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第51話
感情を反映してか荒っぽい仕草で…
荒く口腔内を荒らす瞬助に…
「や、やめて…しゅんすけっ」
本気で抵抗をはじめるが…
「なんで、俺の気持ちがわかんねぇんだよ!!」
すると瞬助はカッとして怒鳴る。
「っ、瞬だって、僕の気持ち、わかってないでしょ」
その瞳を見て言い返す。
「ああ、わかんねぇよ!」
瞬助は開き直るように言う。
「…っ」
「なんでしたくねぇのかわかんねぇ、女なら喜んで股開くぜ」
「…っ!バカっ!!」
その言葉には…
――バシッ!
平手で瞬助を叩いてしまう。
「っ、てぇ…」
「瞬なんか、ただセックスがしたいだけなんでしょ!」
そんな瞬助に怒りが湧いて怒鳴ってしまう。
「そうだよ、してぇよ、なにがいけないって?」
イラついたように言い返す瞬助。
その言葉を聞いて、ズキっと心が痛む…
「……、もう、やめよう」
搾り出す言葉…
「は?」
「僕じゃ、瞬を満足させられないし…我慢、させたくもないし…僕じゃなくてもいいんでしょ。別れて、好きなようにしたらいいよ…」
言いながら自分の瞳に涙が溜まるのがわかったけど…
とても止められなくて…
「なっ、俺は…」
動揺した様子の瞬助。
「言ってたでしょ、僕とじゃストレスたまるって…なら、一緒にいなくていいよっ!!」
最後の方はぽろぽろと涙が零れおちる。
「こ…」
涙を流すコウジを見て、瞬助は驚いて固まる。
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