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第60話

「へー…どうするって?」 一触即発の雰囲気… 「ちょっと、二人とも…」 コウジは慌てて止めようとする。 そこへ… ガラッと戸が開き教師がやってくる。 ざわめいていたクラスの生徒たちも急いで自分の席に着く… しかし、二人は立って睨み合ったまま… クラスの生徒の視線が幸田と工藤に集まる。 「コラッそこの二人!さっさと席に着きなさい!」 一声注意する先生。 「チッ…」 仕方なく舌打ちして席に帰る瞬助。 「……」 たくみも息をついて席に着く… 「ごめん…たくみ」 後ろの席のたくみにぽそっと謝る。 「ううん、こっちこそごめん…」 目立ったことをして…とたくみも謝る。 「ありがとう…」 また迷惑をかけてしまった… そっとお礼をいう。 瞬助…… なんか苦しい… そして、午前の授業も終わり、昼休みになる。 ちらっと瞬助の方を見ると、何人かの女子に囲まれている。 「たくみ、食堂行こ」 瞬助は無視してたくみに声をかける。 「うん、…幸田は?」 一応気にする優しいたくみ。 「ほっといても平気だよ、どうせ女子と食べるんでしょ…」 最近はいつも女子たちといる瞬助だから…

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