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第83話

「……コウジが俺選んでくれて、ホント良かった」 本心からの言葉… 深く響く… 「ん、僕も…」 そっと口付けてくる瞬助… 瞳を閉じて受け入れる。 そっと唇が離れて…瞳を開くと、凛とした瞳に見つめられていて… 「…俺、コウジのこと抱きたい。マジ抱きたい…」 その真剣な眼差しに、いつもの軽いノリはない… そんな熱のこもった瞳に見つめられて… 「…ん、」 ドキドキと心臓の鼓動が耳に響いて… 「コウジっ」 服の裾から素肌に手を這わせ…熱くくちづけを仕掛けてくる。 あっという間にベッドへ組敷かれる… 「…っ、ん、瞬っ」 キスの合間に、呼ぶコウジ。 「ん?なに?」 動きを止めて首を傾げる。 「電気消して…」 煌々と明かりの照る中で初めての行為… 「なんで?」 首を傾げたままさらに聞く… 「恥ずかしいから…」 自分の身体と女の子の身体を見比べられたりしたら… それが嫌で見せたくなくて頼むが… 「ヤダ、コウジのこと、よく見たいから…消させない」 微笑み、コウジの髪に触れながら言い切る。 「そんな…」 逆にそんなことを言われ… 「大丈夫、恥ずかしくない…俺に全部見せてくれよ」 そう囁き、優しくキス… 「ん…わ、ぁ、やだっ」 びくっと震える… 不意に瞬助がコウジのズボンの前から中に手を入れ、下着の上から触れてきたのだ… 「コウジ…」 耳や首筋にキスを降らせながら、もう片方の手で服のボタンを器用に外していく。 「っぁ、はぁ…やっ」 ソコを弄られているせいで…そんなコトに気を向ける余裕はなく、息が上がる。 あっと言う間に…上をぬがされてしまう。 いつの間にか瞬助も上を脱いでいて…素肌が触れ合う。 「…マジ、綺麗…」 ずっと抱きたかった身体。 そう囁いて左の突起へキスし舌でなぞり… 邪魔しようとする右手を瞬助は柔らかく握って拘束しながら… 指を下着の中へ進めコウジの前に直接触れ…頭を擦って快感を促す。 「ぁっ、だめ…しゅんっ」 初めての感覚に身体が勝手に熱くなり…どう反応していいのかも分からない。 「コウジの乳首かわいい…」 その場所を弄りながら…いきなりそんなコトを囁く瞬助。 「や‥だっ瞬…恥ずかしい…ッ」 コンプレックスだらけの身体… 見つめられていると思うと涙がでそうなくらい恥ずかしい…

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