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第84話

「お前、細い癖に…腕とか脚とか、結構筋肉ついてるよな…」 尚も瞬助は楽しそうに触れた場所の感想を伝えてくる。 「っ…しゅんっ」 「すごい引き締まってて…弾力あって、でもちゃんと柔らかくて…抱き心地いい」 「やっ…ぁ、やだっ」 羞恥心で瞳をあわせられない。 瞬助はコウジの様子を見つめ…首筋やら耳たぶを甘噛みしながら… 慣れた手つきでスルスルと流れるようにズボンと下着を脱がしていく。 「大丈夫…ここ、イイだろ?」 さらにキスを降らせながら… コウジの勃ちあがった前を滲み出た透明な液体と共に、激しく摩擦する。 「ぁっ…や、ッ…ぁ、ん」 身体が痺れるような感覚に抑えられずうわずった甘い声が漏れる。 「コウジ…すげ、可愛い…」 一番感じる場所を見つけて…さらに激しく擦りつける。 「あッ、はぁ、っん…ぁッしゅん、んっァ、も、ダメッ!」 言葉を聞き取る余裕もなく… 自然と下肢に力が入り…瞬助の激しい攻めに、喉がなり…抑える間もなく瞬助の手に白い熱を放ってしまう。 「は、はぁ…はぁ、…っ」 息が上がり…解放した弾みで涙が滲むコウジ。 人の手で初めて達して…やや放心状態に陥る。 瞬助はコウジの腕を拘束していた手を離し…そっと指で涙を拭いとり… 「気持ちよかった?」 そんなことを耳元で囁く。 そしてコウジの精を受けとめていた指を見つめ…あろうことか瞬助はその白い液をペロッと舐めている。 「ふーん、こんな味なんだ…」 などと呟く瞬助。 「なっにしてんの、やめてよ!」 コウジは驚いて瞬助の手を掴んで止める。 「なんで?」 首を傾げる。 「汚いでしょ!」 ちょっと怒って言うと… 「汚くなんかないだろ、コウジのだからな…」 さらっとそんな答えが返ってくる。 「……そんな」 「俺のだってコウジの身体に入るんだからお互い様だって」 そして笑顔で付け足す。 「えっ…」 「ここ、」 後ろのすぼみを指で抑えて言う。 「やっ…瞬っ」 わかってはいるけど指されると…恥ずかしさが込み上げてきて… かぁ…と頬があかくなる。 「かわいい」 軽くキスして呟く。 「もぅ」 からかう瞬助を睨んでみるが… 「すげー好き、コウジ…」 そう瞳を覗きこんで…そう囁く瞬助。 「っ…瞬、」 身体中がドキドキしてしまい…息が上がって余裕のないコウジに比べ、やはり慣れているのか瞬助は余裕に見える。 それがなんだか悔しくて… 「…、っ!」 そう囁く瞬助のモノに触れて、仕返しをしてやろうと手を伸ばすコウジだったが… 「っうそ…」 触れて、スボンの中で硬くなったソレの大きさにびっくりして慌てて手を引いてしまう。

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