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第86話

次の瞬間… ググッと押し広げるように挿入させる瞬助… 「ァ!あァッィ痛ッ、や、ァッ、瞬っ!」 ズキッと、身体を駆ける衝撃…その痛みにコウジは身体を硬くする。 「っキツ、コウジ…チカラ…抜け、ッ」 思った以上に締め付けがキツく、上手く挿入できなくて…思わず口走る。 「っそ、んな…無理っ、ちょ、待ってッ!」 太い塊を無理矢理進入させようとするので、たまらず瞬助の肩にしがみつきながら…頭を振り訴える。 息を詰めるコウジを見て… 「んっ…コウジ、」 先が入りきっていない状態だが、瞬助は一旦動きを止め、唇やまぶたに優しくキスをする… 「っ、ぅッ、ん…は、は…ァ、ふ…」 深く息をついて、なんとか、受け入れるため力を抜こうと努力するコウジ。 「そうッ、イイっ…そのまま…っ」 力が抜けたと同時に… さらにググッと押し入り先を全て潜りこませ…さらに奥へと詰めていく。 「ぁっはぁ、ゃ…ぁァッ、瞬ッ!」 体内から押し上げられる圧迫感… 背筋にゾクゾク…と痺れるような感覚が走るコウジ。 「は、はぁ…コウジっ、」 密着出来るほど奥へ挿入し終え…動きを止めてコウジに口付ける。 「…っ、ふ…っ」 鈍く疼くそこに…自分の中に瞬助が… 「やっと、ひとつになれた…」 繋がったバショから伝わる熱い鼓動… 瞬助の囁きに… 「……、しゅん…っ」 瞬助の想いを痛いほど感じる。 「はぁ…は、コウジ…っお前、すご…」 緩く腰を前後させ…だんだんとそのスピードを上げていき、コウジの身体を味わっていく瞬助。 「ァ、ぁっ…、は、…ァん」 その際に瞬助の腹でコウジの勃ち上がって淫らな液を滴らせるソレが擦れて…動くたびに痺れるような快感の波が押寄せてくる。 「ァっ…ぁ、ァや、ッん」 内側に摩擦を加えられ突き上げられることによって、新たな感覚が…身体中の熱がそこへ集中しているような…感情の高ぶりがコウジを支配する。 「っ、は、…ッ」 身体を激しく揺さ振る瞬助に必死にしがみついて… 身体の中心をえぐられる感覚に自分でも驚くような喘ぎ声が洩れてしまう。 さらに前も握り擦られ…痛みや気持ちよさやら訳がわからなくて… 体中に響く鼓動と同時にナカの瞬助を締め付けているのが自分でもわかった。 コウジは恥ずかしさで俯きぎみな顔を上げ…瞬助を見てみる。 瞳が重なり…その表情にどきっとする。 それは、さっきまでの余裕な顔ではなく… 荒い息、高揚した頬、上がる呼吸を抑えるようにくいしばる歯… 快楽に溺れんとして、唾を飲み込み時折顰められる表情に…余裕なんかみられない。 こんな顔…見たことない… そんな表情をさせているのが自分だと思うと…なんとも言えない嬉しい気持ちになる。

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