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第87話
「っ、コウジッ、は、ッ…」
瞬助を喜ばせたい…もっと、もっと…
「…すきッ、もっと、ん、ァ、しゅん…は、っ瞬、大好きっ」
コンプレックスを刺激するそのたくましい身体…
今は愛しくて…さらに首に抱き付き、顔を寄せ、キスを求めるコウジ。
「…っ、コウジ…はァ、っすげぇ熱…ぃィっ」
コウジの行動に一瞬驚いたように止まる瞬助だが…腰の動くスピードを緩め今度は一回一回、より深く貫いてくる、そして貫く合間に荒い息のまま熱い口付けをしてくる瞬助。
熱い吐息が唇にかかる。
「ア、しゅん、すけっ…は、ぁァ、っん、ふっ、ぁッ」
身体を打ち付けるように激しく奥まで貫かれ…内蔵がせり上がるような、身体の浮遊感を味わう…
最初に感じた痛みなど…とうに吹っ飛んでしまって、その奥を突かれる感覚が痺れるような…ゾクゾクするような快感を煽って抑えがきかず甘い声が漏れてしまう。
「コウジっ、…すげ、気持ちイイ?」
キスの間に…コウジを見つめ瞬が囁く…
前を弄る瞬助の指を…零れる蜜でヌルヌルにさせてしまっていた。
「ア、ぁっ、やぁ…っん、」
さらに激しく摩擦され…
逆に気持ち良すぎて苦しいくらいで、訳がわからなくなる。
お互いの激しい息遣いに…ベッドの軋む音…
繋がった場所は淫らな音が聞こえて、さらに感情を煽る。
瞬助は腰の動きを止めて…少し長めのキスをしたのち…
再び腰を前後させ、揺さ振るスピードを上げる。
「コウジ…ッ、そろそろ…っイキそ、お前もっ」
荒い呼吸の中囁き…コウジのソレをよりいっそう扱き、絶頂へと駆け登らせる。
「ァぁ、ッぁっしゅんっ」
瞬助にしがみつき…全身が震えるほどの快感を味わうコウジ。
ビュッと瞬助の腹に白液を飛び散らせる。
イク瞬間、身体を強張らせた為、中にいる瞬助をさらに強く締め付ける。
「っ…くッ、ぅっ…ン、…は、はぁ…コウジっ」
更なるキツい締め付けに…二、三度深く突き上げ…
低く声を漏らして、ビュビュッと勢い良く、瞬助もようやく達しコウジの中に想いを遂げる。
お互い熱く荒い呼吸のが納まりつかない…
「……」
「……っ」
弾んだ呼吸が落ち着くまで動けない二人。
少し真面目な顔でコウジを見つめる瞬助。
熱く繋がったままの場所が気になるが…コウジも瞬助の表情を確認するため視線を上げる。
整ったシャープな顔立ち…やや、乱れた髪…自分だけを見つめる瞳…
今更ながらドキッとしてしまう。
しゅんはやっぱりカッコイイ…
その瞬助の視線から逃げるように顔を背ける。
まともに顔をみることが出来ない…
身体の脱力感も手伝って…忘れていた感情がよみがえる。
瞬助がどう思っているのか…
不安で…
こんな僕がしゅんすけを満足させられたのか…
やっぱり女の子の身体のほうがよかった…なんて、思われてるかも…
不安に苛まれる。
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