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第89話《新たな朝》

頭側に丁度窓があるベッド配置な琥珀寮… 朝の清々しい陽射しを浴びて… 瞬助の布団で熟睡中だったコウジは目を覚ます。 二、三度まばたきをして… 「……」 いつもと逆な部屋の配置に戸惑いながらも… (そっか、ここ瞬の布団だ…) 昨日はじめて…瞬と一緒に寝たんだ… そう心で再確認すると… 昨日のコトが鮮明に思い出され恥ずかしくなってくるコウジ。 考えないよう首を振って、肝心の瞬助を探す。 隣には寝ていない… (もう起きたのかな…?) そう、何気なく横をみると、机に座っている影… 「…ん、あれ?」 目を擦って見直すコウジ。 眼鏡をかけたかっこいい人が… 「お、起きたかコウジーおはよ」 寝起きもかわいい~とか言いながら、瞬助は近づいて来て軽くキスする。 「お…はよう、」 少し驚いたように答えるコウジ。 「ん?何?」 「…しゅんって眼悪かったんだ…」 「え、知らなかったっけ?平日はいつもコンタクトだからな…稀だけど出掛けない日の朝とか寝る前勉強する時とかは眼鏡使ってるんだ」 そういやー部屋でしか眼鏡使ったことなかったなぁ… などと思いながら答える瞬助。 「……眼鏡かけてるから別人かと思った」 「なになに?惚れ直した?」 「ば、ばかっ」 なんでそうなる!と怒るが… 「だって顔紅いぜ~、じゃ、眼鏡のままでやろっか…」 「なっなんでそんな…」 「いいじゃん、やらせて、コウジ」 「なんかしてたんじゃないの?」 「んなの後でもできる、今はコウジと愛し合いたい!」 「なっ、昨日したばっかりでしょ…」 しかもはじめて…

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