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第92話

一方… トイレに座りながらぼやくコウジ。 「はぁ…もぅ、なんか体中だるい。変なトコの筋肉使ったからかな…」 一人元気なしゅんが恨めしい… 昨日…確かに収拾つかないほど自分も興奮しちゃったけど… はじめてなんだから、慣れてる瞬が気遣ってくれなきゃ… 好き放題やってさ…自分のナカに…瞬の… 「こんな…昨日のが残ってる状態でできるわけないっての、瞬はいいよね、出したら出しっぱなしで!」 そうグチってしまう。 それでもやりたそうな瞬助の為に一応浣腸をかけて直腸洗浄する。 瞬助の前ではいつも綺麗でいたいから… でも…結構大変なんだよね。 瞬がコンドーム使ってくれたらここまで神経質にならなくてすむんだけど… 今度言ってみよう。 そういえば布団とかシーツ汚れてなかったんだろうか… 声…隣に聞こえてたりしないよね…? なんだか色々心配になってくる。 ため息をつきながら瞬助の部屋に戻る。 「コウジ!横になれよ」 すると瞬助がいきなりそう腕を引いてくる。 「えっ、ヤダって」 「いいから!ほら、うつ伏せになって」 「えっ!?」 うつ伏せ? 「腰揉んでやるから!」 「えぇ!?」 「いいから!来いってっ」 引くコウジの腕を掴んで引き寄せる瞬助。 「いいって恥ずかしい!」 なおも嫌がるコウジだが… 「今更だろ?つーか、無理すんな!」 そっとコウジを抱き寄せ、そう囁く。 「瞬?」 「俺だって鬼じゃねーんだから、腰調子悪いんだろ?」 「そうだけど…」

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