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第109話

2人は寮に戻ってきて… 部屋に入った途端、瞬助はコウジの手を引き、手を繋ぐ。 「ちょ、なに瞬?」 驚きながら聞いてしまう。 「ここでは恋人同士だからいいだろ!」 「今…手を繋ぐ意味はないんじゃ…」 そう首を傾げるコウジだが… 「だってさっき繋げなかったから…」 そう言いながら、一端手をほどき、コウジの腰を引き寄せ、右腕を後ろに回してコウジの右手に後ろから手を繋ぎ合わせる瞬助。 「本当は、学校でだってこうやってコウジに触れていたい…俺、すげぇ我慢してんだから…」 瞬助はコウジを抱き寄せて、そのまま左手で髪や頬に優しく触れ、そっと口づけをする。 「瞬…ッ、んっ」 「コウジは俺だけのもの…他の奴なんかには絶対に渡さねぇ」 そしてギュッと抱きしめながらそう伝える。 「…瞬助」 「今度からこういう事あったらちゃんと言えよ」 耳元で囁く。 「もう…そんなに心配しなくても大丈夫なのに…」 やれやれと息をつくコウジだが… 「いいや!ちゃんと言うって約束しろ」 瞬助はそう約束させようとする。 「……わかった、けど…今度からは独りで断りに行くからね」 「なんで?」 「見られながらじゃ落ち着かないし…独りでもちゃんと断れるから」 「却下!」 その理由をあっさり断る。 「瞬…」 「また抱きつかれたりしたらどーすんだよ」 余程イヤだったのか、またそれを出してくる瞬助。 「別に、そのくらい大丈夫だよ、僕は、自分で撃退できるし…」 「俺が大丈夫じゃねーんだよ!」 そんな言葉が降ってくる。 「……瞬、」 「知らない間に、コウジが他の奴に触れられてるなんか、我慢ならねぇ…」 「そんなこと…」 「隠し事はなしだからな!」 瞬助は戸惑うコウジの瞳を見つめ言い切る。

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