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第118話

そのまま寮の食堂で夕食を食べて、たくみと別れ寮の2人の部屋に戻ってくる。 「食った食った!」 機嫌良く言葉を出しながら、コウジのあとについて、部屋に入る瞬助。 「ちょっと休憩したら勉強するからね」 とりあえず、自分の勉強机につきながら話すコウジ。 「オッケー、あ、そうだ指輪はめてみようぜ!」 「今?」 「今はめないで、いつはめるんだよ」 「…うん、じゃ」 買ってきた袋を取ろうとすると… 「待てよ!こういうのはムードが大事だろ!」 それを制しながら言い出す。 「は?」 「うーん、アレアレ、結婚式みたいなやつやろうぜ、病めるときも~って」 少し考えて言う瞬助だが… 「バカ、そんな恥ずかしいことはしません、かして!」 「チッ、ノリ悪いな」 舌打ちしながら仕方なく指輪をひとつ渡す。 「当たり前でしょ、ったく結婚なんかできるわけないのに…」 虚しくなるだけだよ… ボヤきながら渡された瞬助の指輪を、瞬助の左手の薬指にはめる。 「サンキュ、つかなんで結婚できねぇかな」 すっと、コウジの唇にキスを落としながら、そんなことを言う瞬助。 「それは…生産性ないからでしょ、同性同士は…」 「そうか?今の時代、どっちかだけでも子ども出来る時代だろ?体細胞とか最新技術使ってさ、法律さえ整えば…」 瞬助もボヤきながら、コウジの左手の薬指にリングをはめる。 「ありがと…ていうか、倫理的問題からも無理でしょ日本じゃ…」 「じゃ、外国に移住するしかねぇか」 「はぁ?」 「もしくは、政治家になって法律変える!」 「ばか…」 呆れ調子に呟いてしまう。

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