138 / 275
第138話
「コウジ?」
肩を揺らして呼ぶが…
「ん…」
少し反応するものの、やはり入眠中のコウジ…起きない。
「えぇ!?マジ、今の寝言?」
起きてるのかと思うくらいはっきりとした寝言に、びっくりする瞬助。
「……っふ、くくくっ」
コウジの寝言を思い返して、可笑しくて吹き出し笑いをしてしまう…
「どんな寝言だよ、ほくろ取るって!」
「マジ、コウジ面白過ぎ!!」
朝からコウジの寝言に和みながら…
とりあえず、起きて早朝勉強をしていると、コウジが寝返りをして起き出す。
「お、起きたか!おはよー」
そばにいき、おはようのKissを落とす。
「ん…おはよ」
メガネの瞬助に、ドキッとしながらも…ゆっくり起き上がる。
「そうそう、お前、朝、寝言いってたぜ」
さっそく早朝の出来ごとを話しはじめる。
「え?」
「覚えてない?」
「言わないよ寝言なんか…」
記憶に無いことで否定するコウジだが…
「言ったんだよ、起きてるのかと思うくらいハッキリ!」
「言わないよ」
なかなか認めないコウジ。
「言ったんだって、ほくろとってって…ふっ!」
言って思い出して再び笑いが込み上げる。
ともだちにシェアしよう!