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第145話
「おまえなーそういうところにどれだけ誘惑があると思ってんだよ」
「ないよ、そんなの、瞬助じゃあるまいし!」
「俺も行く」
「はぁ?」
「お前一人そんな場所やれるかっての!」
「大丈夫だって、瞬助はきちゃダメだって、たくみ誘うからいいでしょ」
「はぁ?意味わかんねぇ俺は駄目で工藤は連れていくってどういうことだよ!」
「だって…瞬が行ったら絶対女の子にモテまくるでしょ…、そんなの…見たくないし…」
今日だって、ずっと愛想良くファンの娘の対応している瞬助みるの嫌だったのに…
俯いて小声で言うコウジ。
「え…、もしかしてヤキモチやいてくれてんのか?」
ちょっと驚き、嬉しがりながら聞く瞬助…
「うるさいな、もぅ」
気恥かしくてツンと答えそっぽむく。
「俺だって同じ気持ちだから、お前がどうしても行かなきゃならないなら俺もついて行く!」
妬くコウジはめちゃくちゃ可愛いっ!とか思いながら…
逃げるコウジをそっと抱き寄せ説得する。
「……僕は、瞬みたいにモテたりしないし…」
「なんでそう言い切れるんだよ!お前は俺が好きになるほど魅力あるんだからな!これはかなりすげーことなんだぜ、分かってんのか?」
「そこを計りに出されても…」
自信満々に言い切る瞬助に呆れながら首を傾げる。
「確かに、俺には女寄ってくるかもしんねぇけど、お前は女だけじゃねぇ男だって寄ってくるんだからな!倍心配なんだよ!」
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