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第146話
「考えすぎだよ…」
「いーや、お前同性に襲われそうになったことあるんだろ!?」
「ある…けど僕は自分で撃退できるし…」
「100%か!?」
「今までは…そう、100%」
瞬助以外は…だけど。
「今までは相手が子どもだったんだろ?もし医学生や医者がコウジに目ぇつけてみろ、薬とか使われたら抵抗できねぇだろーが!」
「瞬…それこそ考えすぎ…」
ドラマじゃないんだから…と呆れるが…
「いーや、可能性は0じゃねぇ、もっと危機感持てよな!」
「はぁ、分かった!じゃ瞬もくればいいよ、たくみもくるけど…」
言い出したら聞かない瞬助…
渋々頷くコウジ。
「って工藤はいらねぇだろ!」
不満げに言葉を返してくる瞬助に…
「たくみは最初から誘うつもりだったし、たくみだけのけ者にできないよ…」
むしろ途中参加は瞬助の方だし…
やんわりと説明しながら言い返すが…
「俺はのけ者にしようとしたくせに…」
「それはそれ!僕らは3人セットなの!」
話がややこしくなりそうなので、とりあえずそう言い切る。
「ったく、ま、いいけど…追加参加今から間に合うのか?」
「たぶん、一応先輩に聞いてみるよ」
「ダメな場合はお前仮病な!」
有無を言わせぬ態度の瞬助…
「なっ…はぁ、わかりました!」
なんとも強引な瞬助…
やれやれと息をつき、呆れながら答えるコウジだった。
《寝言のねごと》終。
《いつもの朝と夜》に続く。
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