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第148話
「……瞬って、その…」
セックスの時、コンドーム使ってたのかって…聞きたかったけど…
「なに?」
コウジを抱き寄せるように腕を回し、顔を覗き込む瞬助。
「……」
面と向かってなかなか上手く切り出せなくて、言い詰まってしまうコウジ。
「なんだ?言えよ」
急かすように、首を傾げる。
「…瞬、やっぱり男同士の性行為って、衛生的にも悪いと思うんだよね…」
とりあえず、遠回しに伝えようとするコウジだが…
「…何がいいたい訳?今更セックスするなって言っても無理だからな…」
早とちりして不機嫌に言い返してくる瞬助。
「そういうコトじゃなくて…するときはさ、…その、」
ストレートに言えなくて口ごもる。
「コンドーム使えってこと?」
すると瞬助が気づいて聞いてくる。
「そう…」
頷くコウジだが…
「ヤだ」
「瞬…」
あっさり断る瞬助。
「お前ベツに妊娠しねーんだから避妊具使う必要ねぇだろ、だいたい、直でやってもお互い大丈夫だったんだからつける必要ねぇって…」
「それは…でも、感染症とか恐いし…」
「コウジは俺以外と寝ることねぇんだからヘーキだって、俺もお前としか寝ねーし…お前が気遣ってキレイにしてんのも知ってるし…特に体調も崩してないだろ大丈夫!」
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