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第162話

「朝ですよー当番だろー」 しかし、帰ってくるのは静寂のみ… 「……」 普通に起こすのは危険… でも起こさなくては… 「…よし、コウジ!起きよう!」 瞬助は意を決して、布団を穿いで、コウジの両手を持って引っ張り起こしながら声をかける。 「っ…は?えっ…」 さすがに急に引っ張り起こされ、眠っていたコウジも目を覚ます… まだ状況が理解できていない様子のコウジだが… 「おはよ、コウジ…朝!当番だろ!」 「……あ、そっか、おはよう」 また、瞬助のところだ…しかも今日は早起きの日… 目をこすり、ようやく状況を理解して、瞬助にあいさつする。 「もう寝ぼけてない?」 ちゅっ、と、おはようのキスをしながら聞く瞬助… 「え?…どういうこと?」 「さっき、起こそうとしたら…お前に肘打ち食らわされた…」 「えっ?嘘…」 「嘘じゃねぇよ、すげぇ痛かったんだからな」 「え…、ご、ごめん」 記憶にないことだけれど、素直に謝るコウジ… 「ま、いいけど、仕度しないと間に合わなくなるぜ!」

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