163 / 275
第163話
「…今何時?」
軽く目をこすりながら時間を確認する。
「6時前…」
その仕草が可愛かったので、答えながらもう一度kissを落とす…
「そっか、じゃ起きる…ありがと」
そんな瞬助をさりげによけながら、お礼を言ってコウジも起きる。
そして、朝の仕度を済ませ、キッチン共有スペースで先輩の迎えを待つ…。
「つか、いつまでアイツ迎えにくる気なんだ?」
やや不機嫌に聞いてくる瞬助。
瞬助も部活朝練の準備をして、コウジと一緒に出るため待っている。
「まあ、当番の間はずっとかな…」
「寮なんか一回見りゃ分かるだろ…ぜってーコウジ狙ってるぜ」
「んな訳ないでしょ」
「だから何でそういいきれるんだよ!アイツ、お前のこと可愛いとか言ってたんだぞ!」
「あれは冗談でしょ、間に受け過ぎ…」
「何が冗談だよ…」
そこへ、先輩の声…
「おーい楠木!おはよー」
「あ、来た、はーい!」
明るく返事をして瞬助から逃れ、出かけて行く。
「チッ…」
仕方なく、舌打ちをしてコウジを追う瞬助。
「おはようございます先輩」
「ちーっす」
続いて瞬助も出る。
「おーおはよう!行こうか!」
広井も挨拶して…
コウジを真ん中にして歩き出す三人。
ともだちにシェアしよう!