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第165話《サークル参加》

そんなこんなでやって来たサークル参加当日。 寮で昼ご飯をコウジ、瞬助、たくみの三人で食べて、その足で校門の前に集合する。 「広井先輩!」 「おー、きたきた」 先輩の他にも10人くらい、生徒が集まっていた。 「あと2人来たら移動するから」 「はい、お願いします」 「はは、そんなに硬くならずに、見学みたいに思ってくれたらいいから」 「はい…」 ちらっと他の生徒を見てみると、瞬助を見て、テンション上がっている女子生徒たちが目に入る。 「……」 軽くため息をついてしまうコウジ。 「ん?どーした?」 当の本人は全く気にしていない様子で聞いてくる。 「べつに…あまり目立ったことしないでね」 「分かってるって、いこうぜ」 そう爽やかな笑顔を向け、点呼が始まるようで呼びかけてくる。 場所はうちの高校の会議室を借りてやるらしい… 点呼を取ったあと皆で移動をはじめる。 メンツは半分以上が大学生で、さらに医者らしき大人のグループもいる。 「このサークルのOBの医師や大学の先生が参加してるんだ」 広井は歩きながらサークルについてコウジたちに説明する。 「そうなんですか」 医師まで来ているということはかなり本格的なサークルだ…。 「主はここの付属の大学生が行ってるけど、たまに俺たちも発表したりするんだぜ」 「へぇ…」 瞬助も少し興味を持つ…

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