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第175話《またまた寝言》

平日の早朝。 サークル参加から数日、相変わらずコウジを自分のベッドの傍らに寝させている瞬助… 寄り添って… すやすやおやすみ中の2人。 しかし、再びコウジに変化が… 「あ…」 「……死んじゃった」 「…死んじゃった」 不意にまた、呟きはじめる。 「…ん、…なに?」 睡眠中だった瞬助だが、コウジの声に反応する。 「あーぁ…」 「…死んじゃった」 「あ!…ねご、寝言か!ちょっと待て…」 寝起きでぼーっとしながらも、携帯で動画を撮りはじめる瞬助。 「ん?どした?」 そして、寝言コウジに優しく問う。 「…死んじゃった」 「え?何が?」 「死んじゃったよ…」 かなり悲壮感を漂わせた呟き… 「誰が?」 「……死んじゃった」 「何が?猫?」 そして、しばらく溜めてコウジが放った言葉は… 「……氷ったなすび…」 「……はい?」 「……」 また静かになる… 「ぶっ…氷ったなすび?って…何それ、どういうコト!?」 吹き出し笑いをしながら、言葉を続ける。 「生き物ですらねー!しかもなぜ氷った?言い方もナスじゃなくナスビって可愛いし…」 「くくっ、コージ?マジ、寝てるよな…」 笑いを堪えながら、コウジを覗き込む瞬助。 やはりスヤスヤおやすみ中。

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