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第179話
「嘘嘘、早く終わらして風呂行こうぜ!そろそろ一緒に入ってくれてもいいんじゃねーの?」
ぱっと離れ誤魔化しながら誘ってくる。
「一緒にはヤダ…」
首を振ってお断りするが…
「なんでー、もう恥ずかしいことないだろ?」
コウジを見つめ、肩に触れながら説得を試みはじめる瞬助。
「それは…」
答えに詰まるコウジのさらさらの髪に触れながら…
「ちょうど、ニ週間記念だし!」
にっ、と爽やかな顔を微笑ませ誘う。
「瞬…」
「風呂でやった方がシーツとか汚す気まわさなくていいし…声だって漏れにくいし、いいことづくしだろ、な!」
そうたたみかける。
「……、わかった今日だけね」
こくんと頷いてしまう。
「よしゃー!じゃ、はやいとこ終わらせよ~課題!」
ガッツポーズなどをして喜ぶ瞬助…
クラス1の美男子も僕の前ではこんな調子…
子供っぽいし…勝手だし、どうしようもない奴だけど…
好きになってしまったから…
こんなかっこいい瞬助といつまで付き合っていられるのか不安でしかたない…
そう心のなかで、思いながら…隣で課題に取り組む瞬助を見つめてしまうコウジだった。
課題を終え、約束通り2人で風呂場へ…
脱衣所に2人で入り服を脱ぐ…
瞬助はさっさと脱いでしまって、ためらいながら脱ぐコウジの服を脱がしにかかる…
「自分で脱げるって!」
当然抗議するが…
「気にすんな~、脱がすのも楽しみのうち~」
おちゃらけながら、やめない瞬助。
「ばか…」
「ばかとはなんだこの天才様に向かって」
軽く憤慨する瞬助…
バカにされるのは好きじゃないらしい…
ならおバカな発言は控えて欲しいな、と心の中で思いながらも…なだめようとする。
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