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第193話
「ごめん、勉強に集中してたから…行ったんだからいいでしょ」
そう謝りながらも、瞬助からの抱擁から抜け出すコウジ…
「片付け見たってなぁ…つか来たならもう少し待っとけよ、一緒に帰ればいいだろ」
顔をしかめながら、再びコウジに触れようと手を伸ばす瞬助…
「待とうと思ったけど…」
ぽつりと言いながら、あからさまに瞬助の手を避けてしまう…
「何?つか、なんで逃げんだよ…」
「別に…」
女の子たちと握手しまくった手で触って欲しくない…。
「別にじゃねーだろ…」
やや怒りながら言い返してくる。
「シャワー浴びてきて…」
不納得ぎみな瞬助の言葉を遮るように言い切る。
「え?あぁ、汗臭いか?ワリィ、一応体は拭いて着替えてきたんだけどな、じゃちょっと待ってろ!」
軽く身体を嗅いで、そう勘違いして謝り、部屋を出て行く瞬助。
「……」
こんなこと気にするとか…本当バカだって思うけど…
やっぱりイヤなものはイヤだから…
しばらくしてシャワーを浴びてすっきりした様子で戻ってくる瞬助。
「コウジ~飯行く?」
勉強机についているコウジを後ろから抱きしめながら聞く…
「あ、やっぱ抱き心地いい、落ちつく」
さらに呟く、瞬助の温もりを感じながら…
こだわっていたことも少し和らぎ…
「はぁ、じゃ、いこ…」
いつまでも不機嫌で居る訳にはいかないので気分を切り替え返事する。
「おう!」
瞬助はいつものように機嫌良くコウジをつれて食堂へ…
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