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第196話

「信じられません!」 「いやマジ大丈夫!なら口以外キスしねーから!それならいいだろ!」 「数日くらい我慢しなよ」 やや呆れ気味にぼやくが… 「無理だって!マジ俺、コウジと愛し合うことが元気の源なんだよ!頼む!な!」 拝むように手を合わせる瞬助に…ため息をつきつつ。 「どういう…それってやっぱりカラダ目的で付き合ってるってこと?」 「ちがうちがう!んなわけねぇだろ、カラダ目的だけならこんな毎日一緒にいねぇよ」 「……まあ、そうだよね、」 本当にうざいくらい側にいる。 「だろ!愛してるぜコウジ!」 ハートマークを飛ばしているかのごとく抱きしめてくる瞬助。 「ちょ、離れて、もう!」 「なんで?一回だけでいいからヤろうぜ!」 そして再び求めてくる。 「なぜそこに戻る!そろそろ今日はシなくていいか、とか思わないわけ?」 ついツッコミを入れてしまうコウジ。 「思いません!」 意気揚々と答える。 「即答ですか」 もはや呆れるしかない。 「とりあえず1日1H記録を途切れさせたくないし」 「いつか途切れるんだし今日でいいでしょ?」 「いいや、途切れる時はいよいよな時だから身体測定ごときじゃ途切れません!」 「はぁ、性欲魔人…」 ぽつり呟いてしまう。 「んだと、コウジはなんでヤりたくねーんだよ、愛されて嬉しいだろ?」 「だって、疲れるから…」 それに、快感に煽られてだんだん自分が自分じゃなくなるような感覚になるのが怖いのだけれど…

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