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第3話

それが、そろそろ中年と呼ばれ出す40の坂を上り始めた今年、会社がイキナリ倒産した。 ポンと今までのそこそこの暮らしから投げ出され、3年ほど付き合っていた今の彼女とも自然消滅。 次の職に就こうにも、40を越えた僕にはなかなかこれという仕事はない。 特に向上心という物もなかった僕は、何かの資格を取ろうなんて事は考えもしなかった。それが今になって悔やまれる。 確かに今時、資格があるからといって、いい仕事に就けるわけではないだろうが、それでも何もないよりは選択の幅は広がる。 そこそこの人生に甘んじていた結果なので自業自得といえばそうなのだが。

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