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第4話

失業保険と貯金を切り崩して生活を続けていたが、なかなか決まらない就活に日に日にイライラと焦りが募っていった。 今日も何十社目かの面接には行ったものの、案の定その場で断られてしまった。 このまま電車で家に帰るにはあまりにもひどい顔だったし、家からは近場の駅ということもあり、気分転換も兼ねて少し歩く事にした。 線路に沿って歩いていると、住宅街に出た。その端の方にひっそりと小さな公園がある。 公園とは言っても名ばかりの、小さな花壇を中心にベンチが数脚配され、四隅には大きな木が植わっているだけの市民の憩いレベルの代物だ。 遊具なんかもないので、親子連れの姿はない。 日が出ていれば、日向ぼっこにお年寄りの2,3人もいそうだが、あいにく今日は少し曇っているからか、そんなお年寄りの姿もない。 歩き疲れたのと、誰もいないというところに惹かれて、公園の中に入る。 ベンチに腰掛けると、一気にため息がでた。 なんでこうもうまくいかないのだろうか? 自分自身に腹が立ち、頭を抱えて髪を掻きむしる。 どれくらいそうしていただろうか、ふと気が付くと、すでに日が傾き始めていた。 時間の経過が僕の気分を大分落ち着かせてくれた。 そろそろ家に帰るかと、ベンチから立ち上がり公園の出口に向かった。

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