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第46話

◆◆◆ 次の休み平蔵はみーくんに「みーくんの必要な物を買いに行くから」と宣言した。 さすがにずっと平蔵の服ばかり着せていられないし(平蔵は嬉しいけど)下着だって(ノーパンは嬉しいけど)……それに生活雑貨だって増やさないと。 「広瀬が来てくれるからみーくんは広瀬とお留守番な」 みーくんを1人置いていくのが心配な平蔵。過保護だって分かってる。 みーくんは平蔵にひしっとしがみつき首を振る。何も要らないという感じで。 「みーくんはここで俺と暮らすのいや?」 そう聞くと嫌じゃないと首を振る。 「そしたら必要なものだって出てくるし……もし、みーくんが外怖くなくなったら沢山外でみーくんとデートしたいし……そうしたら服だっているだろ?」 デートという言葉を久しぶりに使った平蔵はちょっと照れた。オッサンがデートとか小っ恥ずかしいものだ。 みーくんは悩むような顔をしている。 「みーくんは可愛くてカッコイイからいろんな服似合うと思うんだ……」 平蔵はしがみつくみーくんの頭を撫でる。 「それにいつか外にも出て欲しいと思ってる」 みーくんはじっーと平蔵を見つめている。 「ゆっくりとでいいから……ね?」 家にばかり若いみーくんを置いておくのは酷な気がする。 外には沢山楽しい事があるし、色んなものをみーくんに見せてあげたい。 「夏は海とか……与論島って知ってる?凄く海が綺麗なんだよ?ウミガメも普通に泳いでいるし……去年、広瀬とスキューバダイビングにいってね、魅力された……そこにみーくんも連れていってあげたい、あと、夏祭りとか花火とか冬になれば雪綺麗だし、夜空もね……俺が綺麗だと思うものをみーくんにも見せたいんだ、ダメかな?」 平蔵の言葉に少し迷うような顔をしたけれど、みーくんはダメじゃないと首を振る。 「少しづつでいいよ……俺も広瀬もいる」 するとみーくんは頷く。 みーくんが頷いた時にチャイムが鳴った。広瀬が来たんだろう。 「じゃあ、広瀬と留守番」 ニコッと笑う平蔵にみーくんはぎゅっと力強くしがみつくと彼の手のひらを取り「ぼくもいく」と書いた。 「みーくん!」 平蔵は嬉しくてみーくんを抱き締めた。 ◆◆◆ 平蔵と広瀬とみーくんで買い物に行く事になった。 大型ショッピングモールまで広瀬が車を走らせてくれて、みーくんは初めは落ち着きがなかったけれど、次第に慣れてきたみたいでいつもの彼になっていた。

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