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第49話

油断したのは平蔵も同じ。 バイクを走らせながらみーくんの無事を願う。 ◆◆◆ ワゴンの中、みーくんは2人の男に押さえつけられていた。 助手席には叔父がこちらを見てニヤニヤしている。 「うまく逃げられたと思っていただろ?」 その言葉通り、上手く逃げられていたとみーくんも思っていた。 コンビニで平蔵がトイレに入って直ぐに男2人が左右を塞いだ。 「トイレに入った男に何もされたくなかったら言う事を聞きな」 左側にいる男はポケットから銃を見せつけてきた。 平蔵……!!! この人達が平蔵に何かするのは本当だ。なんせ、自分も危なかったんだから。 平蔵を傷つけられたくはない。……言う事をきくしかない。その選択以外選べなかった。 大人しく2人に連れられてワゴンに乗った。 助手席に叔父がいて「よう!久しぶりだな」と微笑んだ。 自分を襲った時と同じ冷たい瞳で見つめられた。 幸せって望んではダメなんだなってこの時思った。 友達や両親を傷つけた自分は神様に見捨てられて当然なんだ。 ただ、こんな自分を優しく守ってくれていた平蔵が無事ならば。それでいい。 ◆◆◆ みーくんはビルの中に連れ込まれた。外には見張りみたいな男達が数人いて、叔父に会釈している。 ここで逃げる事なんて出来ない。 ひ弱で男達を倒す力もない。ただ、引きずられるように中へと連れ込まれるしかないのだ。 事務所のような部屋に着くと乱暴にみーくんをソファーに突き飛ばした。 勢い良く倒れ込んだがソファーがやわらかくバウンドしたので痛みはなかった。 「さてと……」 叔父はじわじわとみーくんに近付く。 「まさかあの男に拾われていたとはね……探すの苦労したぞ?」 ソファーに横たわるみーくんの視線に合わせるようにその場にしゃがみ微笑む。 「あの男って……男も女もOKだって噂だから、もうヤラレたか?」 手を伸ばしみーくんの髪を撫でる。 ゾクッとした。 優しい平蔵の手とは違い、彼の手は冷たくて触られたくない感触だ。 びくっと身体が震える。 「怯えてる?だよな?前にやられそうになったもんな」 いたぶるような表情。怯えれば怯える程にこの男を喜ばせる事になるだろう。 叔父の手は髪から頬、そしてそのまま指先はみーくんの胸元へと移る。 「あの男に傷ものにされた?まあ、あのまま居ても他の野郎共の玩具にされていただろうけど…躾されたか?満足させるテクニック教え込まれたんじゃないのか?」 胸元にある手はみーくんが着ているシャツのボタンを外そうとしている。 いやだ!!! みーくんはそう叫びたかった。 必死に外されそうになるシャツを自分の手で押さえる。 「おい、コイツ押さえろ」 みーくんを連れてきた男2人が側に来てシャツを押さえる手を押さえつけた。 それにより、みーくんはソファーに仰向けになる。 「さてと……気持ち良くして貰おうかな?」 叔父はみーくんの前でズボンのファスナーを下ろして中へ手を突っ込むと自分のモノを外へと出した。 それはギンギンに立ち上がっており、実の甥に興奮するの?とみーくんは怖くなった。 「ほら、咥えろ」 口元に押し付けてきた。 ツンとくるアンモニア臭に顔が歪む。思わず顔を背けるが叔父の手が無理矢理に顔をむけさせる。 「お前がいい子にすればあの男は無傷で暮らせるんだぞ?」 ビクッとなる。 平蔵に何かする気?自分を助けたから……関わったから……平蔵が傷つくのは嫌だ。 みーくんは目の前にあるモノを口に咥えた。 「いい子だな……色々と教え込んでやるからな」 頭を撫でられた。 「挿入できるようにしろ」 みーくんの足元にいる男に指示する。 「やるんですか?」 男は甥ですよね?みたいな顔をしているが「商品は味見するものだろ?俺の後にお前らも味あわせてやるから安心しろ」と言われ、みーくんが穿いているジーンズを下着ごと脱がせた。 嫌だと叫びたかった。 でも……平蔵が。自分が逃げたら平蔵が。 「んっ……結構仕込まれてるみたいだな」 みーくんのフェラに息を荒くしながら彼の頭を撫でる。

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