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第51話

平蔵だ……平蔵が来てくれた。 みーくんは涙がポロポロ零れた。 心で平蔵を呼んだら本当に平蔵が来てくれたのだ。 「みーくん!俺名前を呼べ!!!どこだ!」 平蔵……。 みーくんは身体が震える。 名前を呼びたい。呼びたい!呼びたい!! でも!! 心がストップをかける。もし、また……あの悲劇が起きたらって。怖くなる。 「おい、黙らせてこい」 叔父の命令で男が銃を手にした。 殺されるー!平蔵が!! 身体が震えるのに……声がでない。 男が出ていくと叔父はみーくんを見てニヤリと笑う。 「名前を呼んで欲しいそうだよ?お前、喋れないのになあ」 叔父はみーくんの両脚をまた広げる。 「可哀想にお前に関わらなかったら死ななかったのに」 そう言うとまた押し付けてきた。 「まあ、こっちは楽しもう……」 押し付けてきたモノが無理矢理入ってこようとするが狭いみーくんの穴は拒絶している。 「くそ!」 早く射精したいのか焦っている。 指が乱暴に入ってきた。 いや!!とみーくんは逃げようとする。 でも、指は中へと無理矢理。 平蔵!!助けて……声にならない声で助けを呼ぶ。 すると、パンっ!!と発砲音がした。 みーくんの身体は硬直する。 ……撃たれた? 平蔵撃たれたの? 血の気が引く……そんな感触を感じて……身体が震えて……。 狂いそうなくらい叫びたくなった瞬間。 「みーくん!!!」と平蔵の声が響いた。 「みーくんどこだあ!!」と彼の声が。 みーくんは身体を起こして息を吸って……心を決めた。 「へいぞおおおおお!!!」 力いっぱい平蔵の名前を呼んだ。 叔父は驚いた顔でみーくんをみた。 その瞬間、ブォンっー!とバイクの音と共にバキバキっとドアが壊れる音がした。 「みーくん!」 バイクに乗った平蔵が現れた。 ◆◆◆ 確かに聞こえた「平蔵」と呼ぶ声が。 バイクでみーくんを捜しまくって、彼の声が聞こえたのだ。 想像通りの可愛い声。 必死の声。生きたいという声がちゃんと耳に届いたのだ。 「てめー!」 ソファーにいるみーくんは下は脱がされ、足を開かされていて、男が彼を襲っているではないか。 平蔵は一気に頭に血が登った。 みーくんから引き離し、力いっぱい殴りつけた。 床に転がる叔父の髪を掴むと自分の方へ向かせ何度も殴りつけた。

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