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第15話
みーくんが紳士では無くなった平蔵のモノに気付いたようで下を見た。
「み、みーくん!気にしないでいいから」
平蔵は見せないようにみーくんの顎に手を持っていくと上へ向ける。
まるで、キスしちゃうぞ?みたいな構図になってしまったのでヤバいと思ったが下を向かせるわけにもいかない。
すると、みーくんが平蔵のギンギンな野獣に変貌したチンコを掴んだ。
「うわあ!!!みーくん!だめ、触てはダメ」
細くて綺麗な指が自分の野獣過ぎるオスの部分を掴むなんて恥ずかしい。
「こ、こういうのは恋人同士っていうか……好きな人同士がするもんだよ?あ、キスしちゃったけど……あの、えっと」
平蔵はかなりテンパっている。
みーくんは微笑むとチンコを離してくれた。
ホッとする平蔵。
そして、みーくんはまた平蔵の手のひらに文字を書く。
『ぼくはへいぞうがすき』
その文字にドキドキした平蔵。
こ、恋しているようなドキドキと同じだ。凄く遠い昔にドキドキしたあの感覚と同じ。
『へいぞうは?』
手のひらに書かれた。
出会って間もない相手をすきっていうのは節操ないかな?
俺は大人だし……。
みーくんは平蔵の考えが分かるのか、それとも顔に出ているのか、また手のひらに文字を書く。
『ぼくはへいぞうがすきです』
ああ!!みーくんの馬鹿野郎!どうなっても知らないからな?俺は男なんだから!!
誰がみても据え膳食わぬは男の恥な状況だった。
平蔵はシャワーを止めてみーくんをひょいと抱き上げた。
驚いた顔をするみーくん。
タオルで身体を拭く時間が勿体無いけど、風邪引かせるわけにもいかないからみーくんを抱いて浴室から出ると一瞬だけ下へ下ろしてバスタオルで包み、また抱き上げる。
行き先はもちろんベッドだ。
みーくんはどこに連れて行かれるのかとそんか顔をしていたが寝室だと分かると平蔵の首筋に抱き着いてきた。
身体に感じるみーくんの体温。
そして、首筋に感じるみーくんの息遣い。
甘い吐息。
みーくんをベッドに降ろすと直ぐに組み敷いた。
待てが出来ない盛のついたワンコよろしくな感じで。
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