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第21話
みーくんはふと、目を覚ました。
お風呂からの記憶がないのにいつの間にかベッドに寝ていて、隣で平蔵が寝ている。
自分をぎゅっと抱きしめてくれてる温かい腕。
みーくんは平蔵の胸に顔を埋める。
平蔵が好き……。初めて彼を見た時から。
だから、嬉しい。
夜の駐車場でもし、彼に会わなかったら……きっと、今頃ここにはいない。死んでしまおうと思っていたから。
平蔵に声をかけられた時、驚いた。
運命かも!って思った。だから、後ろをついて行ってしまった。
優しい彼は自分を気遣って靴を履かせてくれて何も聞かずに部屋に置いてくれた。
もう1度だけ……もう1度だけ……できたらで良いのだ。ほんの少しだけ生きてる実感と幸せを感じる時間を欲しいと思ってしまった。
◆◆◆
ピピっと電子音で目を覚ました平蔵。
起きがりみーくんを真っ先に見た。
可愛い寝顔。
窓から射し込む光で色白のみーくんの肌に赤い花がたくさん咲いているのがわかった。
うお!!俺がやったんだよなあ!!
シャツがはだけている部分やら首筋やら……キスマークがたくさん。
あいやあ!!俺ってば野獣!!
昨日は無我夢中で抱いてしまった。疲れさせたのに風呂でご奉仕までしてくれた。
髪を優しく撫でるとその髪にキスをして、ベッドを降りた。
朝食をみーくんに作る為だ。
下着姿にシャツを羽織っただけ。
キッチンでふと、胸元にキスマークがあるのに気付いた。
みーくんが付けたキスマーク。
そこを触ると昨夜の乱れたみーくんを思い出して股間がまた熱くなる。
ああ!!この暴れん坊将軍め!!!
畜生!水風呂で精神統一してやるうう!!
平蔵は水シャワーを浴びるのであった。
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