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第22話
水シャワーを浴びて風呂を出た。
水のおかげか下半身は良い子に戻っていた。
ホント、暴れん坊将軍になるから困る……なんて平蔵は自分のチンコを見つめる。
そして、フェラしていたみーくんを思い出して頭を振る。
おーれは!!やりたい盛りの高校生かあ!!と自分突っ込み。
下着を履いて、シャツを羽織った瞬間にチャイムが聞こえてきた。
やばい!みーくんが起きてしまう!!
平蔵はチャイムを止めるべく、訊ねてきた相手をインターフォンで確認した。
広瀬だ。
平蔵は玄関に向かい、ドアを開けた。
「うわお!平蔵、朝から誘ってる?」
下着にシャツを羽織っただけの平蔵を見た広瀬の感想。
「アホか!」
「朝飯くった?」
広瀬は紙袋を平蔵の目の前に出す。
「まだ……」
「みーくんの分もちゃんとあるぞ」
「ありがとう」
平蔵は広瀬を中へと入れた。
「しかし、相変わらずいい身体してんなあ平蔵は……同じ歳のオッサン達はビール腹だぞ?」
「広瀬も俺から見たらいい感じだけど」
「やだあ!平蔵親分のエッチ」
広瀬は胸を隠すようなポーズで冗談を言う。
「アホか!」
「つーか……これ、相手……まさか、みーくん?」
広瀬は胸についているキスマークを指さす。
げっ!!!忘れてた!
平蔵は慌ててシャツを着るとせっせとボタンをはめる。
「いやいやいや、もう見てますし、シャツ羽織ってるだけの方がカッコイイ感じだぜ?下着にシャツ1枚でボタンキッチリは華奢な美少年にしか似合わな……例えば……みーくんみたいな」
広瀬の目線が自分ではなく、自分の後ろに注がれているのに気付き、平蔵は振り向いた。
ぎょぎょ!!
そこにはみーくんが居てシャツ1枚で、しかも、少し肌が露出していた。
「みみみ、みーくん!」
平蔵は慌ててみーくんの側に行くとひょいと片手で抱き上げると寝室へ連れて行く。
ベッドに座らせ「みーくん、ちゃんと洋服着ないと出て来ちゃダメ」と肩を掴み真顔で言う。
みーくんは平蔵を指さす。
お前もだろ!って感じで。
「お、俺はいいの!オッサンだから……みーくんは、ダメ」
どうして?って顔をして首を傾げる。
「みーくんは……その……あまり……あの、広瀬にはみーくんのそんな格好見せたくないというか……」
平蔵はしどろもどろ。
「お、俺は自分のモノだと認識したらあまり他人には見せなくなくなるんだ!」
みーくんと昨夜盛り上がり……みーくんに好きと言われ、自分も好きになったと自覚したのだからもう、みーくんは他人ではない。
平蔵の大切なコワレモノだ。
「服出してあげるから……パンツも穿いてないし」
平蔵はタンスの引き出しから真新しい下着を出して、みーくんに合いそうな服を探す。
平蔵のルームウェアをみーくんに。
ブカブカだろうけど、シャツ1枚よりはマシ。
「みーくんほら」
下着を手にみーくんの目の前でしゃがみ、足を入れやすく広げる。
そこにみーくんは足を入れて、もう片方も……そしてそのまま穿かせた。
ルームウェアも同じようにみーくんに着せる。
やはりブカブカ。
袖なんて萌え袖で可愛い。
「はい!これで寝室出ていいよ」
そう言う平蔵を指さすみーくん。
「俺?」
頷くみーくん。
「俺は」
いいの!と言おうとしたがみーくんはタンスをガサゴソと漁り出した。
「みーくん、自分でやるから」
慌てる平蔵の側に戻ってきたみーくんは手のひらに、
『ぼくもへいぞうのはだかはだれにもみせたくない 』
と書いた。
真っ赤に照れる平蔵であった。
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