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※happybirthday→sideT

いっぱいいっぱいのこともあり、タンデムして康史に掴まって乗ってきたが、まだマンションに着く前の公園でいきなり下ろされた。 つか、俺はもういっぱいいっぱい欲情しきってるって言ったし、散歩なんかできる余裕はないんだが。 自己申告なんか、無意味なんだろうな。 「ヤス、早く、帰ろうぜ、なあ…………本気、やべえから、おれ」 先にバイクから降りた康史の袖を懇願するように掴むと、康史は意味ありげに、ちらちらと俺の下半身へと視線を落として意地悪な表情で、ニコリと笑う。 俺のがパンパンに腫れちまってるのはスキニーは薄いし充分分かってるはずだ。 「だからさ、俺も、限界になっちゃった。なあ、トール、ここで、ちょっとヤッてこう?」 康史は綺麗な顔で笑みを作ると、まだバイクから降りていない俺の腕を誘うように引く。 「クールダウンしてもいいけど、さがるかわからないしな」 ち、ょ、ッと待て。 確かに、木に囲まれた公園だけど、一応はここ外だぞ。 ま、屋上でしたこともあったが、屋上は登ってこなきゃ、人の気配なんかねーだろ。公園は、やっぱり夜でも気配があるし。 と、思ったが、俺もこのまま放置されるのも限界なのもあり、バイクを降りてすごすごと康史の後ろについていく。 「あ、先客いるね。ここハッテンバだからなあ」 茂みの中に同性同士のカップルらしい姿が見える。 そういう場所なのも、わかるけど、外は抵抗がまだある。 「…………ヤス、やっぱり部屋帰ってから、で、いーだろ?」 下半身はパンパンだが、やっぱりここでってのは気がひけて俺は康史の腕を引いて帰るぞとばかりに視線を公園の外に向けて首を横に振る。 「トールが煽るから、悪いんだぞ。俺が部屋まで我慢できなくなったのは、トールのせいだからね。まぁ、人いてもいいか」 よくねーだろっ、と言いかける俺の腕をグッと引くと、康史は俺の肩を近くの木へ押し付ける。 木にドンとするのは、木ドンか? どうでもいいことを考えてると、康史は顔を近づけて、 「責任、とれよな」 つか、責任とか言われてもいいがかりだろと、にらみ下ろすが、康史は有無を言わせず唇をくっつけて舌先で撫でるように中に入ってくる。 全身の力が抜けて抗うことも出来ずに、舌を受け入れてしまい、康史の手がベルトにかかりスキニーパンツと下着が下ろされる。 まだ、剃られてからちょぼちょぼしか生えてない股間が外の風にあたりスースする。 「トールだって、こんなにグチャグチャにしちまってたら、部屋まで我慢できねーだろ?」 玉袋を撫でられて、声を堪えようと全身をこわばらせたところにいきなり指をアナルへグッと差し込まれ、俺はたまらずビシャッビシャッと精を放つ。 「ーッーあ、あ、あ……っ、や、ま、って……ッて」 あー、もー、全身と脳みそが痺れてくらくらしてくる。 抵抗しようなんて、気にもならなくなるって指の動きにずるずると木に身体をもたれて脚を開いて迎えいれてしまっていた。

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