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※縄をかけられる。→sideT

マンションに着いて、制服のブレザーを脱ごうとすると止められる。 「ね、制服着てしよ。もう、卒業式にしか着れないし。着衣緊縛とかしてみたかったんだ」 康史は、靴を脱ぐとすぐに俺を寝室へと連れ込む。 まあ、汚れたとしても明日クリーニングに出せば卒業式には間に合うかな。 それにしても、朝から晩まで盛ってるとか救いがねえな俺達も。 「ヤス、フェチ多すぎ」 制服フェチなのか、着衣フェチなのかわかんねえけど、寝室に入ると立ってたほうがいいのか、座った方がいいのかわからずに迷う。 ホントなら早く突っ込めって言いたいが、しちめんどくせえけど、康史のやりてえことは全部叶えてやりてえからな。 「フェチ……ってより、トールの色んな姿みたいから、あえて言うならトールフェチかな」 ちょっとだけドヤ顔決めて言うので、しょうがねえなと呟いて振り返ると、康史の身体を抱き寄せる。 「俺だけになら、何でも許すぜ。俺ァどうすりゃいいんだ?」 問いかけると身体を離されて、腕を引かれてベッドサイドに座らせられる。 最初にした時も裸で縛られてはいたけど、両手両足だったかな。 康史は、タンスから赤い縄を出してくると、キュッキュッと結び玉を作り始める。 「なんか、本格的だったりする?」 「習ってはいるけど、実践での緊縛はしたことないから、キツすぎたり気持ち悪くなったら言って」 優しい口調で俺の頭を撫でて、首に縄がかけられる。 「俺によっかかってていいから、身体を全部任せてくれるか?」 「ああ、分かった」 首の縄は余裕を持って一巻させると、腕を背中に回されて両手を背中で組まされ、縄がかけられていく。 全然締め付けられていないのに、きっちりと固定され、縄は胸元に回ってくる。 「きつくない?大丈夫?」 心配そうに聞かれて、即座に頷く。康史の表情が、興奮に呼吸をはやめているのが分かる。 乳首に作っていた結び玉が当たるように回され、背筋がゾクゾクしてくる。 胸元に2回縄が回され真ん中を通されて、ずるっと股間へと降りていく。 「トール、脚をあげて。縄を通すからね」 囁かれて、心臓がバクバクと音をたてていく。 ゆっくりともたつきながら脚をあげて掴まれると、俺の方もなんだか、呼吸がおかしくなっていく。 頭がふわふわして、眠たくなるような変な感覚。なんだか、ぐるぐるしてくる。 「もしかして、酔ってきた?こうやって、縄をかけてくと、Mの素質がある人は縄酔いするらしいよ?」 囁かれる言葉も、どこか遠くに聞こえて意識が浮遊しはじめて、ただ頷くしかなかった。

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