339 / 405

※【番外編】帰り道→sideT

目が覚めたら真っ暗だし、すでに俺の身体は臨戦体勢だし、康史はいつになく興奮してやがるし。 酒のんだから、頭もくらくらだから抵抗なんてできねーし、する気もねえけど。 康史もあとちょっと我慢すりゃ、マンションなんだし、ちょーっとだけ我慢できねえのかな。 と思いながらも、既に俺の身体の方も我慢できない状況で、 「……ッは、はっ、はやく、なかっ、ほし……っい、かきまわして…………ッ」 必死にねだり声をあげて、突き上げられるのを心待ちにしてしまうぶん、罪状はでかい。 「トールのほしがり」 くすくすと嬉しそうに笑いながら、動きにくそうに康史はベルトを外して、ズルッとズボンから取り出して、俺の腰を掴んで支えると、一気にズブズブと中に押し込む。 「……ッハァ…………あああ、あああ、なか、くる……ッ、くる……う……ッ」 熱が、充満して一気に弾けるような感覚に、俺は声をあげて突き上げる肉をほおばる。 もっとほしいと、身体で叫んで、腰をゆらめかせる。 「すっごい、やらしいよ」 ここが、どこだなんて関係ない。 グイグイと押し入る熱に、俺は夢中になりながら、康史の背中を抱き寄せる。 ぐわんぐわんと、車体が重みに沈んだり揺れたりするのがわかる。 外側から見たら、何してるのかまるわかりじゃねえか。 そう考えると、さらに熱度が増して、身体はとろけていってしまう。 「ッ…………トール……ッ、中に出すよ」 手足、指先まで満たされるような熱に、肌がざわざわとして、汗がじっとりと絡む。 奥で温かな体液が注がれ、とろけきって俺は康史にすがりつく。 互いの腹の隙間で、俺自身が放った欲望が、溢れ続けていた。

ともだちにシェアしよう!