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※【番外編】帰り道→sideT
目が覚めたら真っ暗だし、すでに俺の身体は臨戦体勢だし、康史はいつになく興奮してやがるし。
酒のんだから、頭もくらくらだから抵抗なんてできねーし、する気もねえけど。
康史もあとちょっと我慢すりゃ、マンションなんだし、ちょーっとだけ我慢できねえのかな。
と思いながらも、既に俺の身体の方も我慢できない状況で、
「……ッは、はっ、はやく、なかっ、ほし……っい、かきまわして…………ッ」
必死にねだり声をあげて、突き上げられるのを心待ちにしてしまうぶん、罪状はでかい。
「トールのほしがり」
くすくすと嬉しそうに笑いながら、動きにくそうに康史はベルトを外して、ズルッとズボンから取り出して、俺の腰を掴んで支えると、一気にズブズブと中に押し込む。
「……ッハァ…………あああ、あああ、なか、くる……ッ、くる……う……ッ」
熱が、充満して一気に弾けるような感覚に、俺は声をあげて突き上げる肉をほおばる。
もっとほしいと、身体で叫んで、腰をゆらめかせる。
「すっごい、やらしいよ」
ここが、どこだなんて関係ない。
グイグイと押し入る熱に、俺は夢中になりながら、康史の背中を抱き寄せる。
ぐわんぐわんと、車体が重みに沈んだり揺れたりするのがわかる。
外側から見たら、何してるのかまるわかりじゃねえか。
そう考えると、さらに熱度が増して、身体はとろけていってしまう。
「ッ…………トール……ッ、中に出すよ」
手足、指先まで満たされるような熱に、肌がざわざわとして、汗がじっとりと絡む。
奥で温かな体液が注がれ、とろけきって俺は康史にすがりつく。
互いの腹の隙間で、俺自身が放った欲望が、溢れ続けていた。
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