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【番外編】帰り道→sideT
「……っ、ふっ……も、む、り…………あ、ああう……」
頭の中は沸騰していて、ようやく身体を離された時には発情しきっていて、ふわふわの状態になっていた。
康史にウエットティッシュで身体を拭かれながら、俺は発情を抑えるので精一杯で、身震いだけを繰り返していた。
軽く1発くらいなら…………正気保ってられんだけど。
何回もされちまうと、止まらなくなる。
「トール、だいじょうぶ?」
「……だめ…………」
衣服を着せられて、ごろっと身体をシートが敷いていない方に転がされる。
熱いしどうしようもないし。
家まで我慢しろと思いながらも、最終的に俺ももっともっととねだりまくってしまったし。
「…………ふ、……なんで……きゅうに…………」
問いかけると、康史は、ちょっと言いにくそうな表情を浮かべて、
「なんか、トールが俺抜きで他のヤツと仲良くしてっからさ」
拗ねた表情を浮かべるのが、なんだか可愛い。
なんだかんだ、俺は康史が一喜一憂するのが、俺はだいすきで、何でもしてやりたくなっちまう。
「…………それに、カーセクしたことなかったし、やってみたら凄い興奮しちゃったかな」
付け足しのようにくわえたけど、多分それが本音なのかもな。
ま、いいか。
キモチは良かったしな。
「車、だいじょぶか……ぎっしぎしいってたぞ……」
思わず車の心配をすると、康史は苦笑を浮かべてギュッと俺を抱き寄せて囁いた。
「だいじょぶだろ。まだ、トール、身体熱いな。続きはベッドで、だな」
【帰り道 END】
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