364 / 405
※【番外編】卒業旅行→Y
士龍に殴りかかる東流を虎王と二人がかりで、ようやく止めることに成功して、ナンパに失敗した誠士と東山を慰めて、よくわからないゲーセンで懐かしいゲームにわいわい騒ぎながら楽しんだ。
なんだか、ホントに青春って感じで、なんだか寂しくなったりもした。
先にシャワーを浴びた東流は、何か言いたげに俺を見ていたが、とりあえず疲れもたまっていたのでシャワーを浴びる。
生きていてよかったよな。俺。
ほんとに…………。
士龍を殴りたくなった、東流の気持ちもわからないでもないけど、まあ、ついつい言い忘れるのはよくあることだしな。
折角の旅行だし、そういうのは楽しくいきたい。
まあ、ホントは島についたら、ちょっと東流と楽しみたかったのもあるし。
浴室から出て、スエットを着て部屋に戻ると何故か東流はベッドの上でパーカーを羽織って海パンを履いて座っている。
な、何故、海パン?
いや、俺はしばらく海には行く気はねえけどな。
「どうした?海行きたいの?」
髪の毛を拭いていぶかしんで近づいて東流に問いかけると、腰を上げて俺の腕を軽く掴む。
「なあ、ヤス。身体、疲れてねえならさ、ちょっとビーチに出ないか?」
「泳ぎたいの?」
問いかけると、ちょっと躊躇してから違うと首を横に振る。
なにやら迷いながら、しばらく俺の腕を握りしめて告げる。
「…………砂浜で…………オマエに溺れたい」
囁くように告げられた掠れた声は、情欲に濡れて空気を震わせる。
疲れすら吹っ飛ぶような、これ以上にない誘い文句に、俺は東流の腕を掴み直して部屋を無言で出る。
ホテルを出て、少し冷たい夜風にあたりながら、白い海岸線を岩場を探して歩き出す。
「ヤス、ごめん。疲れて、んだろ?」
「誘ったくせに、なに言ってんの。もしかして…………期待してた?」
朝から煽っておいたし、俺が溺れなければ島に着いたら、たぶんちょっとはしてただろうし。
部屋に帰ってからも、なんだかだるくてすぐにことに及ばなかったし。
「あ、ああ。ヤス疲れてんの分かってんだけど…………」
いいかげん、焦れたんだろうな。
岩場と椰子に囲まれた場所を見つけて、東流に座るように促す。
「そんなに、外で、ヤりたかったの?」
俺が興味をもつシュチュエーションなら、きっと疲れをおしてでもことに及ぶだろうと思ったんだろうな。
東流の考えることは大体わかる。
わかるけどね。
「すっかり、エッチ大好きだよな。誰かきたらっていう気持ち、癖になっちまったんじゃない?」
手を伸ばして、東流の海パンの股間のラインを指でたどると既にMAXに膨らんでいて、濡れて濃い染みを残している。
「はしたねえな。もう、びちょびちょだぞ。そんなに、お外でハメられたかったの」
岩陰はあるが、星空が見えてここが外だということに、東流は声を殺して頷く。
ぴちゃぴちゃと音をたて、耳を舐めてカリカリと歯をたてる。
「…………ああ、ハメられ、てえよ」
そう、とだけつぶやき、海パンの上から、ラインだけをなぞりあげて焦らすようにもう片方の指でチクビをゆるゆると捏ねまわす。
唇が半開きになり、肌がひくんひくんと震えて血管が浮き出す。
「トール、少し横向きになってみて」
軽く肩をおして体勢を変えて、海パンをずるりと半分下ろして、尻を半分出すと、割れ目の腰骨のあたりに舌をざらざらと這わせる。
「ッ……ッ、ハッ…………ッあ、ふ、ん……ッヤ、ス」
声が堪えきれなくなったのか、息継ぎの合間に声がまざりはじめる。
涎を尻の間に垂れ流し、舌先でくすぐるように舐めてさすって焦らすように、穴には触れずにひっこめる。
東流は腰をあげて、たまらないように体勢を変えて膝を立てて俺の顔に尻をすりつけはじめる。
「やらしいね、そんなにおしりを舐められるの、すき?」
ああ、もう堕ちるな。
確信をもって問いかけると、東流は蕩けた視線を俺に向けてうなずいた。
ともだちにシェアしよう!