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※夏休みの始まり →sideT
新しい裏モノのDVDを仕入れたという康史とのいつもと変わらないやりとりで、俺はひとり暮らしをしている康史の部屋にやってきた。
どう考えても、俺の体はTVの中の金髪グラマラスな女優とは似ても似つかない。
タッパは183cmはあるし、喧嘩で鍛えた体は女の代わりになるような代物ではない。
何よりも、俺なんかで代用しなくても、男の俺から見ても康史はかなり綺麗な顔をしていて、女に困るようなことは、まったくない。
ぐっと脚を大きく開かれ肩へと担がれれば、捻じ込まれたペニスの形を身体の内部でまざまざと思い知らされる。
「……くッ…嫌…………ッ、だ…ッ………、ァ……ァ、ヤス、クッ……ッ」
首を左右に振っても逃れられず、俺の体はすっかり与えられる快楽に蕩けちまってて、ペニスも勃起していた。
女性相手には無い、与えられる感覚に夢中になっている自分に嫌悪しながらも、腰を突き出して揺らすしかなかった。
せめて、声は出さねえように奥歯を食いしばるのがやっとだ。
じゅぽじゅぽっと水音が粘っこく響き、繋がっている部分が拡がって、康史のペニスを銜え込んでいる。
体の箍は外れてしまったように、熱がじんじん溜まって淫らに康史のペニスの動きに合わせくねり、既に意志の力も及ばず心だけおいていかれてしまった感覚に、どうにかしてほしくて必死な表情で康史に縋る。
親友の表情は、いつもの温和そうな顔ではなくすっかりとオスの表情になっている。
こんな…奴は知らない……。
「………トール………、すげえやらしいぜ。通販の媚薬入りローションが効いてるみたいだな」
体内を駆け巡る熱の正体が分かり、俺は情けなくも恐怖に涙を流しながら疼く腰を康史の腰へと押し付けた。
……ずっと……親友だと思っていた。これまでも、これからも。
奥まで押し込まれる度、貫かれる度、こころのどこかが離れていく喪失感にしゃくりあげる。
「――ァ……ァ…ッぁ…ウッ………や………ッめ、ッヤス」
ぐぐっと胎内の奥を突き上げられ、一点の肉腺を擦られればビクンと痺れるような感覚が背筋から這い上がりビクンビクンとペニスを震わせて粘液を吐き出す。
狭まる胎内で、康史のペニスが大きく膨張してぬるい液体が胎内に注がれる感触に身震いを繰り返す。
終わると思えば、うつ伏せにされて再び貫かれた。
グチャグチャと身体が壊れるくらいはかき混ぜられる。
いや、もう壊れちまってるかもしれない。
頭の中は白だか赤だかわからない光が何遍もハレーションをらおこす。
「――ァ……ッヤ、、、ス……も……ッや…ァ」
必死で訴えても耳を貸さず、失神するまで犯され続けた。
快感で頭が…壊れる。
………堕ちていく自分の姿が、俺の脳裏に浮かんでは消えていく。
喪失感だけを残して。
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