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※オトナの遊園地→sideY
オトナの遊園地と言って、東流を連れてはきたものの、俺もSM用のホテルに入るのは初めてだ。
既にクスリの効果に限界に達しているのか、腕に抱いたトールは小刻みに震えを刻む。
一体東流は何のクスリを嗅がされたんだろう。
大きな体を前かがみにして、ただエレベーターの中でたっているだけでも辛そうである。
ホテルに入るために被ったツインテールは、東流を運ぶのには少し邪魔だなとか思う。
別にショートの女も多いしウイッグかぶらなくても良かったかな。
エレベーターをおりると、重い東流の体を引きずるように部屋の前まで歩き、カードキーを差し込んで取っ手をひねった。
腕を引いて東流を中へ引き入れるが、動きもなんだか覚束無いようだ。
東流は、既に虚ろな表情で荒い息遣いを何度も繰り返している。
いつも俺が使っている媚薬より、更に威力は高そうである。
部屋の内装は赤で統一されており、様々な器具が設置されている。
「トール、大丈夫?よっぽど……つよい……っ、ちょ、待て」
声をかけてベッドへと腕を引いた途端に、グッと東流に抱き込まれるようにベッドへと押し倒された。
「………ヤ…りて……ッえ…」
虚ろな顔で押し倒した相手が俺だと認識しているのかもわからない切羽詰った表情で焦点は合ってない。
東流は力任せに乱暴に俺のシャツを引き裂いた。
「……待て、待てって、トール」
慌てて制止しようと腕で胸を押し返そうとすると、グイと物凄い力で腕を掴まれて頭の上で固定される。
て、貞操の危機?コレ。
荒い呼吸をつきながら、乳首をちゅっちゅと吸ってくる相手の余裕のない顔つきに俺はぶるり身震いをする。
腰に当たる東流の屹立が、ドクトクと脈打っているのがわかる。
強壮作用のある媚薬か。
コレはコレで、野性的でいいっちゃいいんだけど、このままヤられるってのは性にあわないな。
夢中で体をまさぐってくる東流の腰に、自由になる脚を巻きつけてぐいっと力を込めると、体を入れ替えるように反転させて伸し掛り、
腕を外して相手の腕をひっつかんで、ベッドヘッドにかかった手枷を嵌める。
「……っつはっ、おい……ッヤらせろ………、我慢できねえ……っつ」
バタバタ暴れる東流のベルトを引き抜くと、ずるっとパンツと下着を引き抜く。
赤く腫れた東流のペニスは限界とばかりにどくどくと震えを刻んでいる。
「安心しろよ。ちゃんといっぱい出させてやるからな」
康史はツインテールのウイッグをしたまま、東流のペニスの根元を咥え、はむはむと唇を動かして刺激を始める。
「…あ、あああっ、も、ムリ……っ、あああ」
たったそれだけの刺激で、先端からびゅっくびゅっくと粘液が腹部を汚す。
「早漏」
快感に震えて射精の余韻に浸っている東流の足首を掴んで、カチリと足枷を嵌めると掲げるようにして上から下がってきている鎖に吊るす。
「……ン、う…う…ヤス……ヤスっ……からだ、あっつい…ッ…」
「ちょっと待ってろよ。せっかくの遊園地だし、トール、もっと絶叫させてやるよ」
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