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※侵入者 →sideT
く、くる、しッ………ッ……ッな、なんだ……ッ…ヤス…………ッ
重たい瞼をようやく開くと口の中はペニスと精液らしいどろどろとした液体で溢れ、ドアップで玉袋が揺れているのが目に入る。
ヤス……ッ…………?
おかしい……ッッ。
口にもだが、アナルの奥も激しくつきあげられ全身が痺れるような快感に支配されている。
「ンン………ううう……ッく………っつ」
拘束された身体でなんとか首を動かしベッドの下に視線を動かしてなんとか見ると、見慣れた康史の赤茶の頭が見え床に血痕が溢れている。
ヤス…ッ……………。
不意打ちくらったか……だいじょうぶなの………か。
自分の状況なんかより、それが気になって焦ってたまらなくなる。
どうにかして…………身体を逃がさないと。
「ようやく、気づいたか?ハセガワにこんな趣味があるとは、人は見かけによらねえもんだなァ」
……8人………か。
大体、部屋にある気配で人数はわかる……が、拘束された上にちんこを上と下に突っ込まれていては、思ったように抵抗もできねえ。
がぶりと口の中のちんこを噛み切るように歯を立てる。唇から精液がドロッと溢れて気持ち悪い。
「ッいてえ!!コノっ」
思い切り頬を殴られ、口から精液交じりの血反吐を吐き出した。
「………ッぐ………ふ……………っうッ、ハァ……っ、ンンッ………人の寝込み襲うンじゃね…ェ」
「やあらしい声で喘ぎながら、そんなこてあ言われても怖くねえな」
まだ、下には別のヤツのちんこを突っ込まれてる。
「クッ……ッ………、テメェら……ぶっころ…すッッ…ん…ッは、ぬ、け、ッぬきやがれ、ぬ、けッあ、ああうう」
ぐちゃぐちゃと胎内を掻き回して、面白がるように前立腺を狙って突き上げられ、ほとんど水のような精子を俺は噴出す。
どうやったら、抜け出せるかばかりを考え、ガチガチと腕を振って鎖を切ろうとする。
「オマエ結構具合イイからよ、肉便器として使ってやるよ、ハセガワ。ちゃんと動画とってあるし、オマエに拒否権ねえぜ」
脳がハレーションを起こしている。
逃げなきゃなんねーと必死に身体に力を入れるがあまり入らないし、足枷ががちゃがちゃいっているが蹴り上げることもできない。
……ふざけろ…よ…っ… !!
押さえ込まれた体の奥で熱い体液がどくんと流し込まれるのを感じる。
嫌…だ、嫌だ、嫌だ………ヤスを、たすけなきゃいけねーのに………!!
意志を総動員させて、腕を動かして壁がミシミシいうのが聞こえる。
なのに、身体はしっかり感じてしまって、声を堪えたくても喘ぎをひびかせてしまう。
「くッ…ッああ……ッアアッ、あ、ああああ...……、ひッ、あああっ」
ひっきりなしに奥を貫かれ射精をする様子に、携帯のカメラを向けられる。
「ひッ………アアッ、ッあああ、やあああ……ッあはあ、ああッ…くうう」
抵抗しても、次々に入れ替わる男のペニスを俺の体は受け入れ腰を振りだしてしまう。こんなことしてる場合じゃねえのに。
まだクスリが残っているのはわかるが、おかしいだろ。
身体でよがり狂うのを、自分じゃ止められない。
「見てみろよ、穴が開ききってザーメン垂れ流しだぜ、折角種付けしてやったのによ」
「完全に目ェイっちまって、あへ顔っての?ハセガワ、やばいね」
からかうようにかけられる嘲笑が悔しいのに、痙攣する身体を止めることはできない。
「さて、帰るか。ヒダカが起きたら面倒だしな、ハセガワの拘束解いてく?」
男たちが身づくろいをし、俺がほとんど意識が朦朧としていて安全だと判断したのか、ヤツらは俺の足枷と手錠をはずして出て行った。
やす……っ…
床で倒れたままの康史はピクリとも動かない。
まさか、死んでねえよな。
だるくて痺れた体を必死で、まだビクビク震えるのを振り切り漸く起こす。
崩れそうな泥のような体に渇を入れる。
へばって、なんか、…………いらんねーだろ。
ベッドから降りて康史の体をおそるおそる抱き起こす。
まったく意識はないが、呼吸はしているのにほっとして息をつき、揺らさないように全身に触れてくまなく確認する。
頭を殴られたのか軽く切っているのと、脳震盪で意識がないって感じだ。
丁寧に、動けないようにか、右足を折られているのか鬱血してしまっている。
代われるなら、代わりたい。
生死の境目のような切羽詰った状況ではなさそうだ。
その前に、このきったねえからだ………さっさと洗って、ヤスを病院にはこばねえと………。
奴等のザーメンまみれの体でヤスにそれ以上触れたくなくて、俺は痛む体をひきずって浴室へと向かった。
それと完治するまでは、こいつを巻き込まないように、しねえと…な。
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