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それはまるで夢のよう→sideY

「結婚しろ」 命じることに慣れた帝王のような言葉。 それもいきなり、こんなとこでプロポーズだなんて、なんてトールはカッコイイんだろう。 M字開脚したままの首輪をつけた全裸のオトコにプロポーズされて、こんなにトキメく俺ってのも本当に不思議なんだけど。 言葉も何もかもあんまりにもカッコイイので、俺はトールの体をぎゅっと抱きしめ、腰を強く抱くとぐっと引き上げてアナルを差し出させせるように抱え込む。 婚約指輪があるわけでもなく、ただ、言葉だけ。 それなのにグッとくる。否応なしに、拒否権すらない。 まあ、拒否する理由もない。 「……っ………ヤス、……急に動かすなって」 ちょっと驚いたような目で俺を見上げるも、トールは俺にすべてを委ねてくれている。 そう思うだけで、とても心地いい。 「ずっと、一緒だよな」 「ああ。やめる時もやめる時も一緒だ」 東流の言葉に一瞬つっこむ。 「それ、ずっと病んでないか?」 「病んでるだろ」 断定されて、言い返せない。 一緒にずっと居てくれると再度約束してくれた。 幼いときの約束だけじゃなく。 新しい約束と、誓いをくれた。 夢のようで、気持ちがわきたつ。 「ねえ。聞きたいんだけどさ、トールは一ヶ月、自分でオナニーしてた?」 少しだけ忙しくなってしまって、時間をとれなかった間どうしてたのだろう。 教室で、一ヶ月もしてねえって苛立ったように聞こえた言葉。 辛かったからだろうか。多分、前と違って東流のカラダはリミッターが壊れている。 「ああ……そりゃ…………してた……よ」 ちょっと眉を寄せて、恥ずかしいのか視線を逸らして何を聞くんだという表情をする東流は本当にカワイイ。 してたと聞くのはうれしいことだ。 俺がいなくちゃ駄目だという証拠。 夢のような気持ちでいっぱいだ。

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