112 / 405

※浴室にて →sideY

俺としてないときはオナニーしてたとか、俺がいなくちゃ駄目だという証拠がほしい。 「こっちにも指入れた?」 抱きしめた体を軽く離して、呼吸をする度にひくひくと口を開くアナルを舌先でくすぐるようにぴちゃぴちゃと舐める。 収縮して舌を押しつぶすように動くのを解すように、くちゃくちゃっとわざとらしく音ををたてて出し入れする。 「ンッうう…………ッは、ああ…………入れ、た」 臆面もなくそんなことを正直に言う東流は、本当に嘘をつくことが苦手だ。 舌の動きに合わせるように背を反らしては腰を揺らす姿は、淫らじみていてそそる。 「すっかりコッチに入れられるのが好きな、メスになったよね、トールは。指何本入れたの」 「……3本…………」 脚を開いて自分でケツに腕を回して指を突っ込んでオナニーしてたと聞くだけで興奮してくる。 元来、東流は性欲に淡泊で、薄いほうだった。 一緒にAV見ててもオナニーしなかったし、そんなに興奮してなかった。 俺のコレクションが好きじゃなかったのかと色々試したのだが、いつもぜんぜん興奮はしないようだった。 その頃の俺は、東流を興奮させたくて仕方がなくって必死になってた気がする。 「何で抜いたの」 お気に入りのAVでもあるのだろうか。 それとも、映像派じゃなくて、雑誌派なのか。 東流は眉を寄せて顔を紅潮させる。 「ンッあ…あッう…………うう…いじわりい………なァ……オマエとやったの…………思い出して………だ」 俺が、鼻血噴くだろ。ソレ。 なにそれ、マジで俺を殺す気? 俺で抜いてるってえのか。マジそれ普通に興奮マックスなんだけど。好きすぎてたまらない。 「一本目…………これじゃ足りないよね?」 唾液で十分に濡れたアナルに中指をゆっくりと押し込み、柔らかい肉の隙間をかき回す。 まだ塞いでないトールのオスから、とろとろとした液体があふれ出て、すぐ下にあるトールの顔をぬらしていく。 「くっ……あっ…………ふう……ンンぅうう…ああっ…ああっ…」 浴室にトールの低い喘ぎ声が響いて、どくどくと全身の鼓動が早まる。 「指一本なのに、中喜んじゃってめっちゃ動いてるよ。ほら、こことか」 軽く前立腺へと指を這わすと、腰がビクッビクと震えて唇からだらだらっと涎をこぼし始める。 「ああっアア…ッうう………ううううン…ッやす…う…きもひ…い…い………っおく…っ、おくっ……っ」 「奥にほしいの?」 グッと指を奥まで入れてカギをつくりながら激しく揺さぶる。 「――ッひっ、ア―ッアアア――ッああああああ」 内股がぶるぶると震えて、ペニスからびゅくっびゅくっと白い液体が飛び散り、トールの胸や顔を汚す。 塞き止めないでヤるのは久々だった。 東流は放心したような表情で唇を開き、蕩けたような目を向けた。 「ちょーエロイ顔。二本目いくよ」 人差し指を添えて、緩んだアナルに差込み腕を回転させてぐっちゅぐっちゅとあわ立てるように中を捏ね回す。 指一本ペニスに触れていないのに、精子の残滓と透明な液がくぷくぷっと溢れて、糸をひいて顔へとしたたり落ちていく。 自信満々でカッコイイ東流は、すっかりいなくなってしまい、涎を垂らしながらとろとろに蕩けた表情のメスになっちまってる。 俺にだけ赦してくれている。 そう思うと、愛しくてたまらなくなる。 ぐっちゃぐっちゃと指で前立腺を捏ね回して、ぐっと奥を突き上げる。 「――アア――っつああ…っつ…また…でちま…っああ――ああ」 びしゃっびしゃっと音をたてて、白い液体が上半身を汚していく。 「精液まみれで可愛いよ」 あまりの快感に開いた唇から、舌先がはみ出し自分の精液も口の中に入ってしまっているらしく、かはっと噎せている。 背中を軽く叩いて吐き出させてやると、そっと頭をなでる。 「トール、ちょっと予備校の宿題やってくるから、それまでコレ銜えてまってて」 もう少しトールのいやらしい姿を見ていたかったが、明日予備校に提出する宿題を思い出した。 東流のすがるような眼差しに、すぐにでも突っ込みたいキモチでいっぱいだったが、もってきた特大型のバイブのさきっぽをゆっくりと埋めていく。 「…ッ……ッあ、……ってひ…ああっあああ…あああああ…うううううう」 俺のより容量があるバイブに目を見開いて、首を横に振って声をあげる姿がたまらない。 どうして好きな相手をいたぶりたいと思ってしまうのだろう。 業が深すぎて、困る。 抜けないように革のバンドで固定して、そのままのちんぐりがえしの体勢でトールの長い両足を片方づつ風呂の壁に固定する。 「…ああっ…アアッ………や、ヤス……ッ…おいてく…な…」 胎内を犯すバイブの動きに腰をよじりながら、声をあげるトールの尻に唇を落として 「ちょっと待っててね」 「――ッああああッ……あああ、イクッ、あああ…アア―――」 びゅっくびゅっくと精液をとめどなく発射する様子を眺め、俺は後ろ髪ひかれまくりの気持ちを振り払い、名残おしくも宿題を片付けに浴室を出た。

ともだちにシェアしよう!