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※届かぬ希い→sideY

「おやおや、ハセガワ以外の指でもちんこおったてちゃって、ずいぶんなビッチなおひめさまだなァ」 頭がガンガンとして、重たくて小さな音まで敏感に拾って内部を痛めつける。 喧騒の中で響く、嘲笑う声にぐらぐらと胃の中が煮えくり返り、吐き気がする。 ニヤニヤと下卑た笑いを浮かべながら覗き込む相手の顔面に、ペッと胃液を吐きかける。 ゲロをかけたかったが、胃液しかでやしない。 「ッく、そ、ビッチ……野郎」 「ホントは、顔面パンチしてーんだけ、ど、胃液しかでねえんだ、ゲス顔野郎」 ついつい反撃してしまい、苛立ったような男にガシッと顔を殴られる。 あーあ。顔に傷できたら……東流、キレんだろうな。 「おい、金崎、顔はやめとけ!ちんこついた上に……ボコボコだとさすがに萎える」 ぐちゅぐちゅっとひどい水っぽい音をたてながら、俺の入り口は無理やりこじあけられていく。 開くんじゃねえと、意識を総動員して括約筋に力をいれるが、薬で熱をもって緩んだ内部はそうはいかない。 「……ッう………うう、や………ヤダ…………ッく…………や、ヤメ……ろッ」 ごくっと喉を鳴らす男たちの視線が、俺の下肢に突き刺さる。 「どうだよ、このへんなんだろ?オマエの前立腺…………ほら、イケよ」 ぐりぐりと膨らんだ箇所をこりこりと指先でこねられて、涙が止まらなくなる。 「ッーーく……ッ………………う」 三本指をくわえながら、腰を浮かせて俺は精液を放った。 その瞬間に、ぐぷうっと奥まで深く胎内へ雄をくわえさせられる。 「ッひ、イヤ………やめ…ッ………くアア…………ッアアアア」 圧倒的な身体へ与えられる暴力に体がついていかないくなる。 悲鳴のような声が自分の声に聞こえない。 ごぷごぷと開いた唇へ、押し込められる肉塊も拒否することができない。 イヤだ。 イヤだ。 「うへえ、こいつイイな、中がきゅんきゅん締まるぜ」 「次、俺にまわしてくださいよ」 ぐしゃぐしゃと中を擦る動きが早まる。 「ンンーンンンンンーーーふ…………ッふ」 声を出すことすらできず、喉奥に何か粘液を吐き出されて嗚咽が漏れる。 せめて、アイツには知られたくない。 「あ。やっとつながった!!おい、ハセガワ?オマエのおひめさま、預かってるぜ。へっへっ、いま、俺たちとやらしいことして遊んでるよ。オマエが早くこないからだぜ」 あ……。 神様なんて信じたりはしなかったけど、やっぱり希いなんて聞いてくれやしない。 耳に入ってくるのは、最後を知らせる非情な言葉。 絶望に真っ黒の闇にすべて染まる。 東流はきっと……俺を許さない……。

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