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第27話 販売終了のお知らせ。 1
叶と過ごすGWも楽しい。
昼下がりの公園はかなり暑かった。
もう初夏って言ってもイイ感じ。
俺は半袖なのに、叶は長袖にタートルネックのシャツを着ている。
叶は寒がりでまだ長袖なのは分かるんだけど、タートルネックは見ていて俺が暑い。
「叶、暑くない?」
「……少しだけ暑いです」
やっぱし暑いんじゃん……。
「タートルネック、やめたら?」
俺は軽く言った、それが悪かったみたいで叶は可愛く頬っぺたを膨らませた。
「誰かさんのせいで、首筋に跡があるので……脱げないんです」
……可愛い叶!!
それ俺のせいってフツーに言えばイイじゃん。
俺も叶も男だけど、恋人同士で恋人ならセックスくらいフツーにする。
それに俺は不健全なくらい性欲があるから毎日何回でもシたい!!
でもさー……受け身の叶の体力がないんだよね。
たまーに思い切り抱かせてもらえるチャンスはあるけど、終わると叶は気絶してるし。
あぁ、叶…絶倫でごめんねっ!!
「杉原先輩も少しは跡隠して下さいっ」
「やだ」
「せめて絆創膏貼ってください」
首筋に絆創膏の方が恥ずかしくない?
叶のその考え方が俺にはチョー理解出来ないよ……。
でも待てよ?
「叶、絆創膏貼ればタートルネックなんて暑いもの着なくてイイんじゃないの?」
「……そう言われてみればそうですね。私は何故今まで気が付かなかったのでしょう…」
叶は立ち止まった。
叶が首筋を晒す、首筋に絆創膏、絆創膏の下には……マーキング(キスマーク)、付けたのは一緒にいるイチャイチャしてる俺、サイコー!!
「じゃ叶が逆上せないうちに着替えて絆創膏貼ろう!!」
「……私はこのくらいでは逆上せたりしませんけど」
「念には念を、備えあれば憂いなし!!デショ?」
「まぁ…、そうですが」
俺は叶をエスコートして公園を出た。
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