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第31話 販売終了のお知らせ。 5
フィッティングルームが移動式でなくて良かった。
鍵の掛かるフィッティングルームで良かった。
でも個室でもトイレ空間の状態で上は少しだけ空いている。
叶がいつものように悲鳴のような喘ぎ声を上げたら……俺はまた変態で犯罪者!!
でもここでセックスがしたい。
俺は叶の唇に自分の唇を重ねると口内を唾液が混じり合うほど角度を変えて何度も犯した。
……息が、上がる。
叶だけでなく俺の息も上がっていた。
どうしても唇を重ねるだけで堪らなく高揚する。
『唇が淋しい』『刺激が欲しい』と唇を重ね合わせてきた叶と俺だけど、俺はずっと叶が好きでどうしようもなかったから、あの頃と俺の気持ちはあまり変わっていない。
………いや、変わった。
前より動悸が激しくなった。
身体が熱くなる……叶が『好き』で堪らなくて『愛してる』。
「……ン…」
息継ぎが上手く出来ない叶が甘い吐息を漏らした。
可愛くて仕方がない。
唇を離すと唾液の糸が引いた。
それが叶のものか俺のものか、それとも混ざりあったものなのかは分からないけど、妙に後を引いた。
離したくない。
「腕上げて?」
俺がそう言うと、叶は恥ずかしそうに両腕を上げてくれたので、一気にタートルネックを脱がせた。
イヤラシイほどに赤く付いたマーキングは俺がつけたもの、それは叶がビクビクと大きく反応してくれるところにしか付いていないから、俺だけが付けたマーキングだとわかるので……とても嬉しくて愛しい。
今の叶は俺の所有物。
そのまま首筋に吸い付くと身体が跳ねた。
「……っ」
「キモチイイの?」
「………くすぐったぃンです」
「じゃキモチイイところ、吸ってあげる」
今回は鎖骨を攻めずに乳首を舐め、吸い上げた。
「っひぁ…!!」
「叶の好きなとこだね。……でもあんまり大きな声上げると回りに気が付かれちゃうよ?」
俺のその言葉に自分の両手で口を押さえた。
………可愛い……。
「すぎはら…せんぱぃ」
口を両手で押さえちゃってるから呼ばれる声さえイヤラシイ。
「どうして欲しい?……叶は声が大きいから、我慢出来るセックスしよう」
「……こぇがでなぃ……?」
叶の顔が急に不安そうに歪んだ……自信ないんだろうな。
俺は叶のズボンんわ緩めると一気にボクサーパンツごと脱がせた。
「!!」
「キスと乳首吸われただけで勃起しちゃったね。『期待』してくれるなら周り気にしないでセックスしちゃおうか」
俺は何だか嬉しくなっちゃってそう提案したけど、叶が首を縦に振ってくれる訳なんてなくて、
「ゃです……せンぱぃ」
「声聞かれるのが?」
「……それもです…けど、わたしだ…けはだかで…っ」
「ハイソックス履いてるよ?」
「……そぅですが…」
裸にハイソックスなんて欲情する材料でしかないの叶は気付いていないんだね、わざとだよ。
「汚したくないデショ?」
苦笑いで誤魔化して、俺は片手で叶の背中を引き寄せて空いた片手でペニスに触れた。
「……ンぅ…っ」
俯いた表情は分からないけど、いつもと同じように感じてくれているんだろう。
カリを重点的に攻め始めたらとろとろと蜜が先っちょから溢れてきた。
「ぁあ…ぅンっ」
「……いつもより感度がイイね。どうして欲しい?俺としては口で『愛したい』けど、今の叶は声抑えられる?」
「ぃま、ここで……してるって、きづかれても…いぃです」
叶は俺を見上げてそう言った。
いつもと違う叶だった、恥ずかしがり屋の叶じゃなかった。
……辛いんだ、やっぱし辛いんだ。
あのリンゴのシャンプーがなくなってしまうのが辛いんだ。
思い出の詰まったあのシャンプーが叶にとって大切なんだ。
天秤にかけてごめんね、俺が……俺が間違っていたんだ。
「セックスして着替えて絆創膏貼ったら、俺とリンゴのシャンプー見付けに行こう」
「……ぇ?」
「叶の思い出、大切にしたい」
無駄な足掻きかもしれないけど、叶の思い出のために何かしたかった。
いつも俺を驚かす達人のような叶、キミのために俺もその思い出に携われたいのかもしれないだけかもしれないけど、それでも何もしないよりしたい。
「だからサクッとセックス終わらそう」
俺は叶を鏡のに手を付かせると、先っちょから出てる蜜をアナルに塗りはじめた。
「……かんたンに、ぉわらせなぃでくださぃ…」
「え?何で……」
「…ゎたしのせんぱぃとの、はじめてのGWの……かんたンにぉわらせなぃでくださぃ……っ!!」
鏡に写る叶は眉を寄せて泣きそうだった。
快感なの……悲しいの、淋しいの?
……きっと全部だ。
叶はフツーの子とちょっと違う、鈍感なのに人一倍思いが強いそんな叶が『好き』なんだ。
「よわっちゃった……」
「……せんぱぃ?」
「そんな顔で俺を煽らないでよ」
俺はベルトを緩めズボンのジッパーを下ろしてからボクサーパンツをずらした。
「わたしは…ぁおってなンて…」
「じゃ、この俺のペニスの反応って何なんだろね?」
俺は鏡で育っているペニスを晒したら叶はそれを見て熟したリンゴのように耳まで赤くした。
その反応がちょー可愛くて俺は更に嬉しくなって反応した。
「そんなに期待されちゃうと、頑張りたくなるね!!」
「きっきたぃなンて、してませんっ……」
ウソだぁ……鏡の中の叶の可愛いペニスがピクピクしてるよ?
「気付かれてイイんだもんね。可愛い声で啼いて、かなえ…」
俺は叶の細い腰を固定しながら、ピンク色のアナルに俺のペニスを挿入れた。
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