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第42話 ワガママな『ハッピーエンド』。 9

……俺は暑さで昼寝から目が覚めた。 ジーパンのまま寝なきゃ良かったと後悔するほど汗をかいていて、俺は抱き枕の叶の様子を窺った。 叶はこのクソ暑い中、涼やかな顔で眠っていた。 一応意識は戻ったのか、ひと安心して冷房を付けた。 汚いけど、汗のせいで冷房の風がいつもより冷たく感じて、少しだけ叶との距離を空けた。 ……今更だけと、今日叶の乳首を攻めずにいきなしぺニスにいっちゃったなと愛らしい桜色の乳首を見ていたら、叶は、 「……ん…さむぃ…ですぅ…」 と、俺の身体に擦り寄って自身の身体をくっ付けてきた。 俺は代謝が良いから身体が暖かいんだろね、全裸の叶に身体を擦り付けられると……俺のぺニスが復活しちゃうんだけど。 俺は唇の近くにあった叶の額にキスをして、頭を…金髪の猫っ毛を撫でた。 「…もっと……くだ、さぃ」 起きているのかと叶を窺ったら、寝息をたてていた……つまり『寝言』だ。 俺の心にイタズラの火が灯った。 「……そうだよね、叶は『優しくしないでほしい』んだもん、もっとだよね?」 叶の背中に回していた腕を下に持っていき、叶のぺニスを握り強弱つけてシゴきはじめた。 「ンンっ……あっ、ななに…をっ」 叶が起きたようだ、まぁ当たり前だよね……いきなり快感が身体を襲いはじめたんだし。 「かなえっおはよ。昼寝良く眠れた?」 俺は普通に話しかけてるけど、手は止める気なんてない。 「…やぁぁんっ…」 「あ、今の仔猫みたいで可愛かった……。そうそう、叶はそう『啼く』ほうが可愛い」 俺は乳首をわざと外して胸に吸い付いた。 クッキリ残るマーキング……『笹倉 叶は今、俺だけの所有物。 「叶セックス終わったら、DVDの続き見よ?」 俺は布団を剥いで、叶のぺニスの亀頭をまた攻めはじめた。 「やっ…やぁ…ぃやぁっ……やらぁっ」 ……凄い強情……。 俺はまた亀頭を攻めて袋を揉んだ。 「怖くないよ……この物語はフィクションだ、現実じゃないよ。それに上手く結ばれたらスッキリするデショ」 「やらぁっ…せンぱぃ……と、ゎたしが…かさなりますっ」 「そっか」 また叶は登場人物を重ねて見てたんだ。 最初は俺も叶も少しずつ知ってったもんね。 だから俺は叶に『優しく』言った。 「叶が俺を『好き』でいてくれる限りは『バッドエンドにはしない』」 叶が俺を『求めて』くれる限り『バッドエンドにはしたくない』。 出来たら『ハッピーエンドにしたい』んだよ、誰が反対してもね。 すると叶は視線を泳がせて上気した潤んだ目で、 「……『優しくしてください』」 やっぱし叶は『優しく』慰めて欲しかったんだ。 重なって見える叶と俺が……『バッドエンド』に向かうような気がして、『忘れたくて優しくしないでほしかった』。 叶はなんて純粋で良い子なんだろう……。 俺はやっぱし叶にだけ『限定』で『優しくしたい』、そう思った。

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