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第14話 部活動強化週間。 11『分かち合える情事』

「ここまで拡がれば、すぐに挿入れてもキモチイイよね?」  杉原先輩は制服のズボンを少し下し、下着も少しだけ下ろして、私に見せてきました。 「見て……叶が『可愛い』反応をするだけで俺はこんなに立派になっちゃうんだよ?」  先輩は何だか嬉しそうにそう言うので…複雑な心境になってしまいます。  好きな人に私が反応するだけで、あんなに大きく張りつめられるまで反応してくれるのは嬉しいのですが、あそこまでくるまで相当辛い状況を耐えていたということになります。  私は張りつめたら…直ぐに絶頂を迎えたくなります……と思っている途中で、杉原先輩に腰を持たれてしまい、ゆっくり…挿入ってきます、  ……最初は異物感しかなかった挿入がいつ頃からか気持ちが良いと思えるようになりました。  先輩の『それ』が前立腺と…奥を擦られる度に快感が身体に走るようになりました。 (……私の身体をこんなふうに創り変えてしまったのは、貴方なんです…杉原先輩)  言いたくても…きっと私には言えません。  創り変えられても、なお『好き』なんです……。 「つッ……叶、焦らないで…ゆっくり深呼吸して?」 「……」  私はこれからくる快感が怖くて多分杉原先輩の『それ』を締め付けていたのだと思います。  先輩の表情が少しだけ辛そうでした。 「深呼吸してくんなきゃ、俺がイくまで何回も付き合ってもらっちゃうよ?」  私はその言葉が怖くなってしまい、ゆつくり…ぎこちなく……大きく呼吸し始めました。 「…はぁ……はぁ……はぁ……」 「…そう、叶上手。そのままゆつくり…力を抜いててね……?」  ゆっくり……動かされるのかと思っていたら、最初から奥へと突かれて…前立腺を擦るとまた奥を突かれて。 「や…ャめッ…ゆっくっ」 「ねッ……叶、見て!正面っ」  私は気が狂いそうになりながらも正面を見ました。 (……酷い顔)  快感に泣きじゃくりながら悲鳴のような声を上げる私はかなり見れたものではありませんでした。  ……でもそれを喜びながら快感を貪る杉原先輩の姿が見えました。 「俺はっ…この叶の姿が……見たい!!…一緒に快感を分かち合えるッこの叶と…俺のセックスがしたい……っ 」  半ば先輩は可笑しいくらい動いていました。  でも楽しそうで……気持ちが良さそうなので、私は壊れるまで……壊れても付き合いましょう。  ……求めてくれる限りは……。  でも、少しだけやりすぎなような気がします。 「せッぱぃッ…まっ…激しッ」  本当に動きいつもより激しくて、先程達したばかりの私がもう既に達したくなっていました。 「ッッ……!!」 (…え………?)  私の『穴』ので杉原先輩は達して達してしまったようで、その精液の生暖かさに反応してしまい… 「はぁンン…ぅッ」  私も達してしまいました。  私の放つた精液が鏡にも数滴飛び散ってしまいました。   その鏡に飛び散った精液が何だかみっともないと思いながら私は力なく倒れ込んでしまったら……、 「鏡に……叶の精液、なんか……エロいね」  私はくたくたなのに杉原先輩はまだ元気なようでした。 (……杉原先輩の性力は…凄いです)  『男』は普通こういうものなのですか?  私は杉原先輩としか経験がないので比べようがありませんし、そもそも比べようとしたのが間違いでした。  私には杉原先輩としだけしか『情事』を行いたいと思ってませんから。

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